活動ニュース

ラモス・ホルタ大統領との面会

2010/07/28
報告:プロジェクト・コーディネーター 水谷 陽子
日本NGO連携無償資金協力
助成事業

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7月6日の朝、突然現地スタッフから「大統領府のスタッフから連絡があり今日10時に大統領と面会できる。」と告げられました。確かに5月半ばに寺田会長とドミニク事務局長の東ティモール訪問に備えて面会申請を出していましたが、帰国された後に申請は取り下げていたはずなのに?と思いつつ事情を聞いてみるとどうやら現地スタッフは申請取り下げの手続きをしていなかったよう。一NGOスタッフが一国の大統領に面会してもいいのだろうかと思いつつ、大統領とお話ができる貴重な機会なのだからと会長と事務局長は帰国済みであり訪問するメンバーに変更があることを告げ、許可を得た上で日本人スタッフ2名と現地スタッフ1名で大統領府を訪問することにしました。

話に真剣に耳を傾けてくださる大統領 KnKとKnKの東ティモールにおける 活動について説明しています

話に真剣に耳を傾けてくださる大統領
KnKとKnKの東ティモールにおける
活動について説明しています

現地スタッフが英語教師として働いた経験を語っています

現地スタッフが英語教師として働いた経験を語っています

面会時に何を話せばいいのか。何を持っていけばいいのか、どんな格好で行けばいいのか、あれこれ考えながらもとにかく急いで準備し、大統領府に向かいました。入館後は特にこれといった手続きもなく10時30分過ぎに大統領の執務室に入室を許可されました。険しい表情をされている大統領を見て余計に緊張が高まり、最初にKnKとKnKの東ティモールでの活動について説明し英語版の活動概要をお渡したのですが、どのように話をしたのかあまりよく覚えていません。英語コースについて、大統領から「日本のNGOがなぜ英語クラスを開催するのか。」「誰が教えているのか。」「教師の能力はどうか。」「生徒はどの程度の英語力を身に付けているか。」といった質問が立て続けになされたことは鮮明に覚えています。途中からは笑顔も増え、現地スタッフを紹介した際には「ティモール人?日本人にしか見えない。」と冗談も飛び出しました。東ティモールで撮影した写真と東ティモールの子どもたちが描いた絵から作ったKnKのポストカードをお渡しし、快く許可してくださったので最後に大統領を囲んでの記念撮影も行いました。

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大統領も触れられていたように教師の能力は教育分野において非常に重要です。経験の少ない教師はどのようなテキストを使用すればよいのか、どのようにクラスを進めていけばいいのか、よくわからないままに授業を進めている場合が多く、教師の選考や教師へのトレーニングは現在プロジェクトが抱える課題のひとつでもあります。共に成長するために、の言葉通り、生徒への指導を通じて教師自身も学び成長していく、そのようなプロジェクトを今後も進めていこうと、決意を新たにした一日でした。

待合室に飾られていた東ティモールの絵 とても素敵です

待合室に飾られていた東ティモールの絵
とても素敵です

 

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