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友情のレポーター活動報告会2011 ~世界のこと、岩手のこと。私たちの言葉で伝えました!~

 

2011/11/16

「友情のレポーター活動報告会」は、レポーターたちが現地で見たこと、感じたことを伝える3年に一度の会です。今回は下記のレポーター8名がそれぞれの体験や思いを自分の言葉で伝えました。そのほんの一部を紹介します。

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2010年 春 カンボジア
藤岡りこさん(東京都/取材当時17歳)
歩いても歩いても彼らはついてくる。彼らは腕をぎゅっとつかみ、目を合わせようとする。ふりむくと泣いていた。何かしたいと思いながら、実際に出会うと何一つできない自分が悔しかった。(レポートより抜粋)
岩沢壮太くん(島根県/取材当時14歳)
物乞い以外の家族を助けるすべさえあれば物乞いなんてしないだろう。僕は今この時をタイとおなじように物乞いや物売りをしている子にそれ以外の生きる選択肢を作りたいと心から思いました。(レポートより抜粋)

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2010年 夏 フィリピン
田崎陸くん(群馬県/取材当時13歳)
なんともいえない強烈な臭いが漂ってくる。辺りにはゴミが散乱している。足を踏み出す度に、無数のハエが飛び立つ。子どもが、ゴミをかついで通っていった。プロビルに、ゴミ山に入ったことがあるかと聞くと、週2、3回程度入っていると言った。なぜ入り続けるのかも尋ねると、学校に行くためだと答えた。(レポートより抜粋)
大川茉菜さん(東京都/取材当時16歳)
彼らがどんなに貧しく、過酷な環境で暮らしていても共通して持っていたもの、それが笑顔です。わたしは、返しきれないたくさんのことを彼らからもらいました。わたしが彼らのためにできる唯一のこと、それは他の人へ伝えることだと思います。(レポートより抜粋)

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2011年 夏 ヨルダン
石井大智くん(広島県/取材当時14歳)
ユースセンターでは9つの国籍が存在する。お互いの境遇を理解し、向き合った経験が「壁は越えられる」と確信させたのかもしれない。日本で多くの人に知ってもらいたいのは、「壁は越えられる」というユーセフの言葉だ。(レポートより抜粋)
香村巴月さん(香川県/取材当時11歳)
ヨルダンに行く前、ヨルダン=こわい国だと思っていた。「国、言葉、宗教のかべをなくして取材しよう!」と思っていた。そんなかべが、ぶあついかべがあると思っていました。かべを作っていたのは、私だった。本当はかべなんてない。国境なんてない。私たちは、本物の本当の意味での「国境なき子どもたち」だった。(レポートより抜粋)

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2011年 岩手/フランス
休石慧衣さん(岩手県大船渡市/取材当時15歳)
フランスに行く前は、岩手のことを話しても、これからも頑張ってくださいくらいしか言われないと思っていたけど、日本のことを本当に心配してくれていて、自分たちができることは、できる限りやるからと言ってくれました。ほかの国からもたくさん応援してくれています。これからも応援してくれている人と岩手のために自分でできることをたくさんやっていこうと思います。この想いは大船渡が元通りになるまで変わりません。世界の人たちが東日本大震災のことを忘れないように頑張りたいです。(レポートより抜粋)
佐々美波さん(岩手県釜石市/取材当時13歳)
3月11日、大きなゆれが私たちをおそいました。私がかよっている学校はとても海に近いので、ゆれがおさまったと同時にてんでんばらばらにひなんしました。だけど、先輩が「ここじゃきけんです。」と先生に言って、もっと高いところへ小学生の手をひっぱってにげました。やっとみんなが高いところへついたと同時にとっても大きな波がやってきました。高いところから見える私の家や学校を、灰色い津波がすべてのみこんでいました。ただただおどろきでした。今、学校はなくなって、ちがう学校をかりて勉強しています。こんなときだからこそ、みんなで一つになってがんばるべきだと思います。私は、私に出来るささいなことでも、やっていきたいと思います。(報告より抜粋)

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また、当日は約50名の方々が会場に足を運んでくださいました。ご来場者の皆さまからのご感想をご紹介します。

・ 「仲良くなった友だちの過去を聞くのは辛いけど」と感じつつも伝えるという使命のために勇気をふりしぼる姿に感動しました。彼らがこれからどういう風に社会に出てくるかが、楽しみであると思いました。(20代男性)
・ 子どもたちの報告を聞きながら自分には何ができるんだろうと思いました。岩沢壮太くんの「感謝すること」が強く印象に残っていて、忘れないようにしたいと思いました。子どもたち、みんなにありがとう。(40代女性)

当日の報告会の様子を撮影した映像は、近日中にウェブにアップする予定ですので、そちらも楽しみにお待ちください。 最後になりましたが、ご来場くださいました皆さま、会場をご提供くださったヘンケルジャパン株式会社シュワルツコフ プロフェッショナル事業本部ならびにご後援いただきました独立行政法人国際協力機構に感謝申しあげます。
「友情のレポーター」はこれからも毎年続けていく予定です。次回募集につきましては、詳細が決まり次第ウェブサイトでも募集していきますので、11歳から16歳の皆さまはぜひご応募くださいね!

あなたの目で見てきてください
         あなたの言葉で伝えてください

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