2011/11/11
報告:KnKスタッフ 大竹 綾子
3月11日に発生した東日本大震災のニュースを聞いて、KnKフィリピンは即座に東北の被災児に対する募金活動を開始しました。この活動の最終章として、10月14日(金)、 “Help Children in Japan Concert for a Cause ~ Little Voices, One World”と題したイベントがマニラのケソン市で開催され、230名もの来場者が集まりました。
イベントでは、2009年の大規模な台風で被災したフィリピンの体験と絡めて、東北の被災状況や募金活動を進めるフィリピンの子どもたちの姿を撮ったフィルムが上映された後、キャンペーンを通じて学生やコミュニティから集められた数多くの募金の缶が子どもたちの手から日本の代表者に渡されました。
また、積極的にキャンペーンにコミットした若者がその活動の振り返りを発表したり、2009年の台風襲来で甚大な被害を負ったフィリピンのスラム住民の被災経験についても語られました。スラム地区を管理する行政の方や被災で家を失った子どもが、「2009年の台風のとき、日本の人たちに助けられたことが忘れられない、自分にもできることがあればしたい」と話していたのがとても印象的でした。
キャンペーンの参加者は、主に公・私立の小学校から高校の生徒、マニラで活動する国際・現地NGO、および企業や個人支援者で、募金総額は合計39,000ペソ(約74,000円)程度になる見込みです。KnKフィリピンはこのキャンペーンを若い世代やコミュニティを啓発する機会としてもとらえ、少額でも支援に参加できる意義や防災の意識を教えたり、日本の子どもたちとの友情を促進することにも尽力してきました。その成果は10月14日のイベントでも十分に表われていたと思います。被災した東日本の方々のみならず、その支援活動をする私たちにとっても、フィリピンのスラムや子どもたちの支え、そして応援してくれる笑顔が何よりも心強く感じられたイベントでした。
有志で集まった有名なアーティストやバンドによるコンサートが催され、来場者を魅了しました。