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フィリピン大型台風 緊急支援 KnKフィリピンチーム、レイテ島とサマール島で調査を開始

2013/11/26

KnKは初動調査を被害の甚大なレイテ島、サマール島で行なうことを決定し、マニラから4名の調査チームが先週末現地入りしました。
調査チームはレイテ島のタクロバン空港から車で南下し、パロ(Palo)やタナワン(Tanauan)を視察した後、サマール島に向かい調査を開始しました。

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サマール島はフィリピンに数多くある島の中でも、ルソン島、ミンダナオ島に続く3番目に大きな島で、内陸のほとんどは山地・密林となっています。

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まずたどり着いた島南西部のバサイ(Basey)地区は、電気が復旧していませんが、電気会社が新しい電柱の設置を開始していました(11月23日現在)。
バサイ地区とマラブット(Marabut)地区における被災者への聞き取り調査では、11月8日の早朝7時頃に強風で家や教会、学校や木々がなぎ倒され、4.5~6メートルの水位が10~20分続いたと話してくれました。
彼らが被災から3日後にやっと地区の自治体から支援物資を受け取ったそうです。
その後さまざまな組織やフィリピン政府からお米や缶詰などの食糧の他、衣服の提供を受けていますが、被災した人々は飲料水、食糧、毛布や蚊帳、キャンドルなど必要なものがまだまだ不足していると訴えています。

マラブット地区で出会った子どもたち

マラブット地区で出会った子どもたち

最も立場の弱い子どもたちが台風の犠牲に

KnKフィリピンチームが調査したバサイからマラブットまでの地域にあった学校はオスメナ(Osmena)地区で一部損壊した2校を除き、10の高校と全ての小学校が台風で全壊しました。地元の方によると授業は仮校舎で来年1月に再開される予定とのことですが、子どもたちの学習機会はその間失われてしまいます。

台風で被災した高校/マラブット地区

台風で被災した高校/マラブット地区

全壊した小学校/マラブット地区

全壊した小学校/マラブット地区

KnKフィリピン台風支援写真サマール島では主としてワライ語が話されており、全ての人が英語やタガログ語を話せるとは限りません。バサイで出会った子どもたちもタガログ語でのコミュニケーションが難しく、9歳前後の少女は車に絵を描き、彼女には住む家もなく家族もいないということを伝えてくれました。

少女は車に絵を描いて状況を説明/バサイ

少女は車に絵を描いて状況を説明/バサイ

被災地のさらなる治安悪化が懸念される中、住居も保護してくれる家族も失ってしまった子どもたち。
KnKは彼らのような最も弱い立場にある子どもたちを対象に支援を行います。
引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

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