2013/11/18
報告:KnKスタッフ 熊本晃順
9月末から10月初旬にかけ発生した洪水被害を受け、KnKは被災した学校や児童・生徒に対し、教科書や机椅子、衛生用品などを配布し、学校機能がいち早く回復するよう支援を開始しました。
バッタンバン州教育局との連携のもと、各地区の教育支援ニーズを調査し、小学校から高校までおよそ80校を対象、机や椅子などの学校の備品約400セットを提供し、約18,000冊の教科書を配布、約12,000名に衛生用品を配布しています。
支援物資は準備が出来次第、各校へと配布しており、学校では、子どもたちが列となって配布を待っています。
新しい教科書や一人ひとりに配られる衛生用品セットを手に喜ぶ子どもたちの姿を見ることができました。
学校によっては、未だに水が引いていないところ、ボートがなくてはたどり着けない場所もあります。
ある学校では、教師から次のような話を聞きました。
「洪水発生時、私の胸の高さまで水位が上がっていました。休日で子どもたちが学校にいなかったのが、何よりの幸いです。雨がやんだ後も教科書は水にぬれ、学用品や備品は流され、とても学校が再開できる状態ではありません。また洪水で汚水が広がり、子どもたちの健康も心配になっていました。今回KnKから学校や児童に支援を受けられることは、とてもありがたいことです」
カンボジアに続き、現在フィリピンも台風30号による甚大な被害を受けています。
KnKは、自然災害により子どもたちが教育をあきらめてしまうことのないよう、これからも被災地での支援を続けてまいります。
子どもたちが子どもらしく生活し、夢を思い描けるよう、皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。
引き続き、ウェブサイトにて各地での活動を報告いたします。