活動ニュース

フィリピン大型台風 緊急支援 事務局長メッセージ

2013/11/13

国境なき子どもたち(KnK)の活動をご支援くださる皆さま

私たちは皆フィリピンから届く惨状に大きな衝撃を受けています。
2011年3月11日の日本を思い出さずにはいられません。

台風災害から5日を迎えたフィリピンでは、救援隊はいまだ生存者のもとにかけつけることすらできていません。亡くなった方の人数は劇的に増え、被害を受けた数百万人が食べ物や飲料水などの支援を求めています。

私たちは再び問いかけます。このような困難な状況の中で私たちにできることは「何」かと。

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フィリピン台風被害地図空路なり海路なり、限られた被災地への移動手段が復旧次第、来週にもKnKフィリピン現地チームは、最も甚大な被害を受けたレイテ島またはパナイ島に初動調査に向かう予定です。

ご存知のように、KnKは長年子どもたちや青少年、若い母親たちへのサポート、特に教育分野における支援に力を注いでいます。 私たちはこれまでに、パキスタンやインドネシアのジョグジャカルタでの大地震、ミャンマーやバングラデシュでのサイクロン、先月起きたカンボジアにおける水害など、大きな自然災害に立ち向かう経験を積み重ねてきました。

皆さまのご支援、そしてジャパン・プラットフォームやKnKフィリピンとのパートナーシップにより、今月末か12月初旬にも子どもと青少年、若い母親のためのデイケアシェルターを開設し、飲料水や食料、衛生用品や毛布などの必需品を提供するほか、レクリエーションなどの教育活動の実施を計画しています。このような時にこそフィリピンの子どもたちに寄り添い、「君たちはひとりではない」ということを強く伝えたいのです。私たちにできることが何であろうと、被災した子どもたちには「絆」が必要であり、その価値があるのです。

2011年3月の東日本大震災発生直後に日本の若い被災者を救うため、フィリピンの首都マニラで最も貧しい地区に暮らす数百人もの子どもたちが「1ペソキャンペーン」を開始してくれました。それは、私たちが当時受け取った寄付やサポートの中で、確かに最高の支援のひとつであり、同時に多くのことを教えてくれました。私たちにはそれぞれにできることがある、それはお金の問題でなく心の問題なのだと。

今後も活動の進捗状況を発信してまいります。
重ねて、KnKに対する皆さまのご協力とフィリピンの子どもたちに対するご支援に深く感謝申し上げます。

認定NPO法人国境なき子どもたち事務局長
ドミニク レギュイエ

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