2013/09/24
日本の高い美容技術を社会貢献に役立てたいという想いから2008年にスタートした「未来をつなぐ夢はさみ」訓練第9回が2013年7月1日から7月5日にかけてカンボジア、バッタンバンで開催されました。
ヘンケルジャパン株式会社シュワルツコフプロフェッショナルの呼びかけにより、ボランティアトレーナーとして派遣されたのは、山下智香さん(三重県)、橋本裕冶さん(東京都)、そして池澤孝明さん(東京都)の3名です。
バッタンバンでKnKが運営する「若者の家」で、青少年16名を対象にワンレングスやレイヤーなどカットの基本技術やカラー・パーマ理論など日本の高い美容技術をレクチャーや実技を交えて指導してくれました。
また、訓練最終日には、近くの小学校で青空サロンを開きました。
当日集まってくれた児童をモデルにカットの実習を試みた参加者は、訓練の成果を大いに実感できたようです。
年度
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実施数
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生徒数(新規参加生徒数)
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参加美容師数
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2008
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第1回
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13(13)
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0
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2009
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第2回
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16(16)
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2
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第3回
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19(3)
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2
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2010
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第4回
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16(16)
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2
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第5回
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15(0)
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2
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2012
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第6回
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19(19)
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3
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第7回
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18(2)
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2
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2013 |
第8回
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16(16)
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3
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第9回
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15(0)
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3
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合計
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延べ147(85)
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19
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「夢はさみを通じて感じたことは、教えることより教わることの方が多かったこと。
一生懸命やることで誰かに支えられ、そこから一歩ずつ前に進めることを実感しました。」(山下さん)
「子どもたちとの距離は日を追うにつれて縮まりました。人に対する思いやり、優しさ、積極性、
人を安心させる笑顔を子どもたちに教えてもらいました。」(橋本さん)
参加した16名の内半数は、今回の訓練を機に美容サロンへ就職、または将来を夢見てさらなる技術訓練を開始しています。
Koeut(仮名、15歳)は、3歳の時にエイズで両親を亡くして以来、近所や親戚の家を転々とした後、「若者の家」に入居。
「訓練に参加して初めて将来のことを考えるようになりました。美容の勉強をして将来は自分のお店を開きたい。」と話し、参加後すぐに地元のサロンで技術を学び始めました。
ヘンケルジャパン株式会社シュワルツコフプロフェッショナルさま、ボランティアトレーナーの皆さまに心より感謝申し上げます。
ヘンケルジャパン株式会社シュワルツコフプロフェッショナルのサイトはこちらをご覧ください。