2011/07/08(金)
報告:KnKスタッフ 吉崎 翠
東日本大震災の発生からおよそ3ヶ月半後、6月下旬に岩手県での現地調査に同行する機会を得ました。そのなかで最も印象的だった出来事を、皆さまにお伝えします。
KnKがバレーボールチームへユニフォームなどを支援した陸前高田市の小友(おとも)小学校を訪れると、校庭では体育の授業が行われていました。先生の威勢の良いかけ声と、子どもたちの無邪気な笑い声。そこだけを切り取れば、それは普段となんら変わらない、微笑ましい授業風景であるかのように思えました。
けれども、校庭の周りには未だに撤去のされていないがれきが散乱したままでした。
がれきに囲まれた校庭で、走り回る子どもたち。子どもたちは皆、先生や友だちと楽しそうに授業を受けていましたが、今だけではなく、年月が経った後に彼らが抱えるであろう心の傷がとても気がかりです。
大震災発生当時に比べ、人々やメディアの被災地への関心は少しずつ薄れていってしまっているように感じます。しかし、町に広がるがれきの山と同じように、まだまだ問題は山積みです。
KnKは引き続き、岩手県沿岸部にて被災した人々に寄り添う活動を続けていきます。
皆さまの変わらぬ温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
※この度の東日本大震災で被災した子どもたちへの支援にご協力ください。
注)東北支援用としてお送りいただいたご寄付については、他の用途には使われません。