活動ニュース

国境なき子どもたち創設者ドミニク・レギュイエからのメッセージ

世界中の子どもたちは、誰もが夢を持っています。
その夢を叶える手助けをするのは、私たち一人ひとりなのです。

ヨルダンで数年事業を実施後、シリアを3度調査訪問し、私はKnKがシリアのユースセンターを支援し、教育支援事業を開始できるという思いを抱きました。
しかし、シリアでは政権交代を求める市民の声が、やがて内戦へと発展していきます。自由を求めた14歳の少年が、シリア南部のダラアーで無惨に殺害されてしまったことを、それから8年経った今も忘れることはできません。何一つ今までと同じではなくなってしまい、シリアに暴力の連鎖が生まれてしまったのです。
当時は、近隣諸国やヨーロッパ、国連あるいはシリア同盟国が介入し、人々の善なる意志によって、シリアでの内戦勃発は免れると考えていました。
しかし、それは叶わぬものとなりました。

何百万ものシリア人が故郷を逃れざるを得ないことになりました。
ヨルダン北部に位置するザアタリには数万の、一時は20万ものシリア人が避難することとなり、ザアタリキャンプは世界最大の難民キャンプとなりました。
キャンプが開設された初期から、私たちはキャンプの学校で活動し、子どもたちを受け入れてきました。そして今もなお、キャンプで生活するシリア人の教員や現地ヨルダン人、松永晴子をはじめとしたKnKスタッフが協力しあい、子どもたちが学び続けられるように、また文章を書き、歌を歌い、遊び、笑顔になれるように支援を続けています。
私は、キャンプにいる多くの子どもたちや若者たち、彼らの保護者と出会う中で、KnKの存在が温かく受け入れられ、必要不可欠な存在となっていると強く感じました。

世界中の子どもたちは、誰もが夢を持っています。その夢を叶える手助けをするのは、私たち一人ひとりなのです。
ザアタリ難民キャンプにいる子どもたちは、最も脆弱な立場に置かれており、戦争と不正の人質となっているとさえ言えるでしょう。
私はこの子どもたちのために、あなたの支援をぜひお願いしたいのです。
彼らに寄り添うこと、それは私たちの願いであり使命でもあります。いつか彼らとシリアに戻り、彼らの家路を共に歩み、新たな人生の始まりに力添えできたなら。私たちは、彼らが助けを必要とする時に常に側に居続けたことを誇りに思うことでしょう。

一年の終わりは、友情を分かち合い、希望を抱く、お祝いの時期でもあります。
私は、一人ひとりが喜びの中にあり、目の前の試練を乗り越える勇気を持ち続けてほしいと願っています。そして、ザアタリ難民キャンプの子どもたちが、この苦しい状況にあっても、幸せを感じ、いつか彼らの元いた場所に帰れる日が来ることを何より祈っています。
皆さまのご支援に、心からお礼を申し上げます。

国境なき子どもたち創設者 ドミニク レギュイエ

子どもたちを支えるために、あなたのサポートを必要としています


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5,000円で、5人の青少年が1ヵ月間、学校に通えます。
KnKへのご寄付は寄付金控除の対象となり、税制上の優遇措置を受けられます。

 

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