2013/12/25
報告:インターン 吉田 亮
ヨルダンのユースセンターで行うコミュニティ参画プログラムでは、青少年らが地域の人々と積極的に関わり、地域の人々のために自分たちができることを考えて活動を企画して実践、その後の振り返りを主体的に行っています。
12月7日、本プログラムに参加する青少年たちが、地域の孤児院でのレクリエーションを実施しました。今回は「孤児院の子どもたちに心のこもった贈り物がしたい」という青少年らの想いがコンセプト。青少年らは、企画の段階から、限られた予算を効率的に活用しながら、心のこもった贈り物をするアイデアを出し合いました。
当日、孤児院に着くと、子どもたちが広い部屋で迎えてくれました。
みんなで輪になり、たくさんの新聞紙で丸めたボールを順番に一枚ずつはがしながら回していきます。最後の一枚をはがしてみると、、、、お菓子が入っていました!初めは緊張気味だった子どもたちの顔に笑顔が見えます。
次に大きな用紙が配られ、子どもたちは思い思いに絵を描いていきます。楽しげなBGMが流れる中、寝そべったり、友だちとおしゃべりしながら、リラックスして描きました。でき上がった作品は、子どもたちの寝室や教室に飾られます。
次は身体を動かした遊びです。屋内では、「崖の上のポニョ」の主題歌のような、明るく気持ちの弾む曲が流れる中で、子どもたちはダンスをしたり、輪を作ってレクリエーションをして楽しみました。屋外では、追いかけっこなどをしました。
身体を動かした後はお昼ご飯です。孤児院では日常的に出される食事が決まったメニューの繰り返しであることを知った青少年らは、手作り家庭料理を準備、みんなで賑やかに食べました。
お昼のあとは、メッセージカードにみんなで願い事を書き、お互いの願い事を聴きあいながら、風船にくくりつけて空に放ちました。
最後におもちゃのプレゼントです。青少年らが家庭で使っていた思い出深いもので、友情の気持ちを伝えたいとの願いが込められています。
今回の活動では、しっかりとしたコンセプトのもとで、青少年たちが長い期間をかけて入念に企画を準備し、与えられた予算を上手に使いながら実践していたことが印象的でした。これまでユースセンターで学んだことを吸収しながら、以前よりも主体的に、地域の人々のことを考えた綿密な活動を、企画、運営できるようになったと感じています。
当日本NGO連携無償資金協力助成事業は最終年度を迎えています。本事業を通して、ヨルダンの青少年たちは日々着実に成長しているように感じられ、これまで日本から支援をしていただいている皆さまに心から感謝申し上げます。
これからも引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。