2013/05/02
報告:プロジェクト・コーディネーター 加藤 香子
樹齢800年の大木が見守る、ワディルフール地域で最も古い男子学校。
学校横にはモスクも隣接、地域の人々が愛し、足繁く訪れる場所でもあります。
一方、その学校の一角にあるトイレは、古く、修繕や清掃もままならないまま、 生徒や地域の人々が使用していました。
その学校のトイレが、KnKの研修を受けた地方ユースセンターによる、 地域貢献型の青少年活動を通じ、立派に修繕されました。
本活動は昨年、KnKが地方ユースセンター職員を招聘して青少年活動の実践法についての研修を実施、 そこでの学びを生かした実践活動の一環です。
研修では、KnKによるコミュニティ参画プログラムの実施法について取り上げ、 研修後は地方センターから、各々の特色やアイディアが盛り込まれた活動計画が提出されました。 今年、その活動計画に基づき、8ヵ所の地方センターが研修の学びの実践活動を行います。 そして4月、ワディルフール男子センターにて最初の実践活動が開始されました。 地域でのボランティア活動の意義についての講義、青少年らによる活動が進む傍ら、 KnKスタッフは活動のオーガナイズの仕方や青少年への接し方について、 職員をモニタリング、必要があれば助言を行っていきます。
学校の関係者からは、「何十年も誰も見向きもしなかったトイレが見違えるようになり感謝している」との暖かい言葉がユースセンターへ寄せられました。
そして何よりも、実際に活動に携わった職員や青少年自身が、地域から愛される学校を修繕できたことに誇りを感じているようでした。
今後毎月、各地方ユースセンターにて行われていく実践活動。
各々のセンターが、地域住民との豊かな関係を基に、KnKによる研修の学びをどのように生かしていくか、期待が高まります。
同時に、本活動を通し、地域の人々がユースセンターによる青少年活動へより理解を深め、センターへより愛着を持ってくれることを願っています。