活動ニュース

事務局長メッセージ

 

2015年4月25日にマグニチュード7.8の地震に襲われたネパールは、アジア地域で最も貧しい国の一つです。同じアジアで活動する団体として、この度のネパール大地震の被害に心を痛めております。お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
地震発生後、日を追うごとに犠牲者の数は増え、その被害は甚大です。この未曾有の災害による被災者は800万人といわれています。災害発生直後、各国政府や国際機関、緊急援助団体などが被災者のため必死の救出、救助を行っています。こうした緊急災害においては、初期の援助ニーズは生存者の救出、けが人の手当て、避難施設の設営、上下水道の設備、そして毛布や食糧の配布が最優先となります。被災地において道路や病院、行政サービスなどの基本的な社会インフラが機能するようになるまでにはさらに数ヵ月がかかることでしょう。

国境なき子どもたち(KnK)は2004年以降、アジア地域で発生した大規模自然災害のほとんどにおいて援助活動を展開してきました。2004年12月のスマトラ沖大地震・インド洋大津波の被災地においては、2010年までインド南部での被災児支援活動を続けたほか、インドネシアではその後に発生したジャワ島中部地震とスマトラ島南西沖地震での被災児支援を含め、2013年までその活動を続けました。また、KnKは2005年のパキスタン北部大地震以降、同国での活動を継続しているほか、バングラデシュでも2008年のサイクロン「シドル」以来の援助活動を続けています。

KnKの使命は、天災、人災を問わずこうした大惨事に見舞われた子ども・青少年らを保護し教育の機会や受け入れ場所を提供すること、また、仮設の教育設備を整えたり、学校や職業訓練施設を建設することにあります。

私たちKnKは、この度の震災で大きな被害を受けたネパールの子どもたちのため支援活動を展開したいと考えています。これから数週間ないし数ヵ月後すなわち初期の緊急支援の段階が過ぎるころに、被災したネパールの子どもたちがKnKの活動を必要とする時期に私たちの最大の力を発揮できるようにと願っています。そのために支援者の皆さまのさらなるお力添えをお願いできれば幸いです。

2015年5月15日

特定非営利活動法人国境なき子どもたち(KnK)
事務局長 ドミニク・レギュイエ

KnKは2015年5月現在、カンボジア、フィリピン、パキスタン、バングラデシュ、ミャンマー、ヨルダン(シリア難民支援)、パレスチナ、イラク、そして日本の東北地方にて活動しています。

 

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