国境なき子どもたち(KnK)は、海外の困難な状況にある子どもたちの現状を、日本の人々、特に若い世代に海外の子どもたちの現状を伝えることを目的に、2004年以降、毎年写真展を開催しています。今年はフォトジャーナリストの安田菜津紀さん、佐藤慧さん、弊団体職員の清水匡による東日本大震災をテーマにした写真展を4月7日(木)からアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催いたします。

©安田菜津紀/Dialogue for People
東日本大震災発生から11年。町の復興計画により、がれきの山だった場所は整備され、商店や住宅が立ち並び、震災の爪痕は薄れつつあるように見えます。当時出会った小学生は高校に進学し、高校生の青年は建設会社に就職し、地元の復興に貢献しています。一時11万人を超えた仮設住宅の入居者のほとんどは、復興住宅や新天地での生活をスタートさせている一方で、経済的な負担や移転による人口減少など、多くの課題が残されています。そして、11年という歳月の間に起きた目まぐるしい変化は、大切な家族や友人を失った人々の目にどう映っているのでしょうか。
この写真展が、東日本大震災で被災した人々の歩み、そして一人ひとりの命や暮らしそのものと今後も向き合う機会となることを願っています。
(カラー約40点)
※ご来館の皆さまへ:来館時の手指消毒液、マスク着用と距離をとってのご鑑賞をお願いいたします。新型コロナウイルス感染症の状況により会場閉鎖となる可能性もございますが、その際は当ウェブサイトやKnKのSNSで速やかにお知らせいたします。なお、その場合もオンライントークイベントは実施いたします。
国境なき子どもたち(KnK)写真展
「時を重ねて ― 東日本大震災から現在―」
- 期間:2022年4月7日(木)~4月13日(水) 10:00~18:00 【入場無料】
※最終日は15:00まで/4月10日(日)は休館 - 会場:アイデムフォトギャラリー 「シリウス」
東京都新宿区新宿1-4-10アイデム本社ビル2階(東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」徒歩2分) 電話:03(3350)1211
3人の写真家によるオンライントークイベント
会期中の4月7日(木)には写真家3人とのオンライントークイベントを開催いたします。
(要参加申込み)
※新型コロナウイルス感染拡大予防のため今年は写真展会場では実施いたしません。
- 開催日時:2022年4月7日(木)18:00~19:30
- 実施方法:オンライン(ZOOM)による配信/お申込みいただいた方に参加用URLを前日にお送りいたします。
- 参加方法:
①パソコンまたはスマートフォンをご用意ください。
②通信回線が安定したネット環境をご確認ください。
③開始時刻前までに、お送りしたURLをクリックしてお待ちください。(初回利用時のみ、自動的にアプリがインストールされます/所用時間2~3分) - 参加費:無料
- お申込み方法:peatixのフォームよりお申込ください。
- お申込み〆切:4月5日(火)
写真家プロフィール
安田菜津紀(やすだなつき)

神奈川県生まれ。認定NPO 法人 Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体副代表。16 歳の時 KnK 友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。
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佐藤慧(さとうけい)

岩手県生まれ。認定NPO 法人 Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト、ライター。同団体代表。世界を変えるのはシステムではなく人間の精神的な成長であると信じ、紛争、貧困の問題、人間の思想とその可能性を追う。言葉と写真を駆使し、国籍—人種—宗教を超えて、人と人との心の繋がりを探求する。
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清水匡(しみずきょう)

千葉県在住。人道写真家/KnK 職員。自然映画会社でカメラマンを務め『NHK スペシャル』や『生きもの地球紀行』などの制作に携わる。渡英し介護職に従事。帰国後、国境なき医師団日本の映像部にてアフリカやアジアの現場の撮影・編集を担当。2003 年より国境なき子どもたちに勤務。広報、プロジェクト調整、組織運営を担う傍ら、人道写真家として活動中。