2010/04/12
報告:2010年春休み 友情のレポーター 岩沢壮太
みなさん、こんにちは。2010年友情のレポーター岩沢壮太です。
カンボジアから最後の報告です。
日目(4月2日)
今日は別れの日。
すごくあついバッタンバンから別れる日。
若者の家のみんなと別れる日。
一番仲良くなった4人の友だちと別れる日。 目が覚めて起きた時は悲しみしかありませんでした。朝、別れの言葉を言いに若者の家に訪れたら、すごい笑顔でスローイが迎えてくれました。悲しみしかなかった気持ちがこの笑顔ですごく明るくなった気がしました。その後僕とりこさんでこの5日間作成した写真付きメッセージカードを4人、一人一人に渡しました。それをスタッフがクメール語で読んでくれました。みんな笑ったり照れてたりしていました。ソックリーの目には涙まで浮んでいました。「ほんとうにほんとうにカンボジアに来てよかった」とソックリーの涙やみんなの笑顔を見た時に思いました。そして絶対またカンボジアに帰ってくるよ約束しました。4人からのメッセージは本当に心にジーンとくるものがありました。みんなすごく他人思いで優しいです。
あの4人、若者の家の子どもたちと共にすごした6日間はすごく僕にとって大きな経験だったと思います。この4人にきづかされたこともいっぱいありました。ほんとうに驚き、楽しみ、悲しみ、そしてまた驚きこの繰り返しであっという間の6日間だったように思います。
若者の家のみんなそして、タイ、スローイ、ソックリー、レアほんとうにほんとうにありがとう。
そして、さようなら。
いざ、プノンペンへ!!!
9日目(4月3日)
プノンペンのレストランでご飯を食べていると物乞いや物売りをしている人がたくさん来ます。みんな自分の人が見てかわいそうと思われるように来ます。実際すごくかわいそうと思います。来る前は子どもばかりそうゆうことをやっているのかなと思っていたのですが、実際来てみると大人の方が多いような気がしました。物乞いをしている子を見るとつい、若者の家で仲良くなったタイの顔を思い出してしまいます。バッタンバンでタイにインタビューしたとき、「僕は2年前まで物乞いをして稼いでいた」と暗い表情で答えてくれました。物乞いをしている子をみているとほんとうに苦しそうな表情をしています。今日までぼくは物を買ったり、お金を渡したりしていませんでした。無視したり、いらないと首を振ったりしていました。今日来た本を売っていた少年は僕と同じ14歳でした。どんな小さい子がきても、手がない人が来ても感じなかった感覚が急に来ました。僕のこれまでの人生と今本を売っている子の人生を重ねて考えたからだと思います。本売りの子の名前はホーンと言っていました。ホーンに年齢を聞かれて14歳と答えたらすごい渋い苦笑いをしました。僕がもし本を売っていたら同じ苦笑いしてただろうなと思いました。たまたま貧困家庭に生まれただけで物乞いや物売りを強制させられる世の中は変えなければいけないと思いました。夕方は、若者の家の卒業生たちに会いました。
みんな元はつらい過去を背負っているのにしっかり前を向いて生きていることを知りました。彼らにとってKnKの存在はとても大きい存在なのだと思います。そして僕にとっても大きい存在になりました。