東京事務局の大竹です。
アウン・サン・スーチーさんが連日メディアを賑わすミャンマーへ先月出張してきました。
訪問した事業地は、7月の台風とその後続いた大雨で水害の被害にあったエヤワディ地域です。
「こんな遠方まで支援を届けてくれてありがとう」
訪問した学校で何度も言われました。
インガプの町からでこぼこ道をバイクで1時間半、ボート待ちで20分、炎天下でボートに揺られ30分、足首がつかるほどの泥道を歩くこと20分、もう一度ボートで20分程進み、、、「一体どこに学校があるのよ~」心の中で叫びながらさらに20分歩いてようやく校舎が見えてきました。
それにしてもよくこんな僻地に対象の学校を見つけられたものです。現地スタッフの高いモチベーションと根気、体力に感激し、いつの間にか疲れも吹き飛んでいました。
校舎の修繕を決めた学校の中には、子どもの腰の高さまで浸水するなど被害の深刻なところもあります。
それでも子どもたちは笑顔でお迎え。
写真左のタッパイさんは自身の母校が被災。
「自分が通っていた小学校はもともと校舎の老朽がひどかった上に水害に遭い、子どもたちが安心して勉強できる環境がない。そんな子どもたちに自分が役に立てることがあればと思い、この仕事に就いた」と話してくれました。
現地のスタッフと想いを一つにして汗をかきながら進める活動は、私たちにとって非常に嬉しく価値あるものです。
先進国のお仕着せや支援者の自己満足など支援する側として持ち続ける自問自答への鍵はそんなところにあるのかもしれません。