こんにちは。東京事務局インターンの池田です。
先月、初めてカンボジアのバッタンバンにある「若者の家」へ行って参りました。
今回私が「若者の家」を訪問したのは、「若者の家」で縫製や織物の技術を活かし、自立を目指す女性生産者30名と、彼女たちの意識向上やエンパワメントを目的としたワークショップを行うためです。
将来を見据えた生計を立て自ら目標を持って意欲的に働けるよう、ワークショップを通してより一層のやりがいや向上心を持つきっかけを作れればと思い、計画しました。
ワークショップの一環として、10月に行われたグローバルフェスタでKnKが販売した“幸せのゾウ“を購入いただいたお客さまからのメッセージカードを贈りました。日本語で書いてくだったメッセージには英語の訳も添えて、そのままお渡ししています。
商品を購入してくださった方からの温かいメッセージを読み、「日本の皆さんからのメッセージを読むことができてとても嬉しい」、「自分たちの作った商品で喜んでくれる人たちの気持ちを知り、私も嬉しくなった」と笑顔で話してくれました。
メッセージを書いてくださった皆さま、ありがとうございました。
その他のワークショップでは、お客さまの視点に立って商品や接客について考える接客ロールプレイングや、商品の売上を改めて確認・分析し、新しい商品のデザインやアイディアを考えてみる、というアクティビティも行いました。
中でも特に彼女たちが真剣に取り組んでいたのが、縫製や織物お店の経営者へのインタビューです。彼女たちの多くは、縫製や織物のスキルを更に磨き将来独立したり、家族の為に今よりもっと安定した仕事に就きたいと考えています。
「お店を開くときは誰かのサポートがあったのですか?」
「月にどれくらいの収入がありますか?」
「お店を持ち成功するまでどんなことが一番難しかったですか?」
といった現実的な質問が次々に聞かれます。積極的に尋ね、自分に置き換えて何か目標のためにヒントを得ようとする姿は、真剣そのものです。
生産者女性の背景は、家庭の事情で十分な教育を受けられなかった女性や、幼いころに両親と離れ里親を転々とし、やっと仕事に就けた女性などさまざまです。彼女たち一人一人がそれぞれの問題と向き合いながら将来の目標を持ち、そのために真剣に考える姿がとても印象的でした。
彼女たちに直接会い、話をすることができ、私自身も自立とは何かを改めて考える貴重な機会となりました。今回のワークショップを通して、彼女たちが考えたこと、気づいたことが将来の目標に少しでも近づくきっかけになればと思います。これからも手探りではありますが、少しでも力になれるようサポートをしていきたいと思います。