こんにちは。広報の清水です。
先日フェイスブック上で嬉しいニュースがありました。東日本大震災で被災した子どもたちからイラク国内避難民の子どもたちにメッセージが届けられた!というものです。
それは1年前(2014年)のクリスマスでした。KnKは毎年、岩手県大槌町学童たちのクリスマスパーティのお手伝いをしてきました。KnKの事務局長はフランス人なので、彼がサンタクロースに扮するとそれはもう本格的なサンタの出来上がり!毎年学童たちは大盛り上がりしていました。しかしその年のクリスマスパーティにドミニクサンタは来なかったのです。
(↑↑2013年クリスマスのドミニクサンタ)
その年もいつものようにクリスマスパーティが始まり、学童たちによる歌や踊りが始まりました。出し物が一段落してそろそろサンタクロースの登場の時間です。しかし、ドミニクサンタはなかなか現れません。楽しみにしていた学童たちは「サンタさん遅いねぇ」と不安になりました。一足先に到着していたルドルフもそわそわし始めました。
そこに一本の電話がかかってきたのです。
ルドルフが「もしもし!」と出るとサンタクロースからの電話でした。
「もしもしワシじゃ、サンタじゃ。すまんすまん、今年もみんなのためにプレゼントを用意したのじゃが、今、日本から遠く離れたイラクという国にいてこの国の子どもたちにみんなのプレゼントを配っているのじゃ。いやあ、すまんすまん。」
それを聞いた学童たちは「えー、僕たちのプレゼントをあげちゃったの!」と大声を上げます。
サンタは続けます「いやあ、すまんすまん。実はイラクでは戦争が起きていて、たくさんの子どもたちが辛い思いをしとる。家を壊されて、この寒い夜空に難民となって逃げているのじゃ。そこで学童のみんなにお願いじゃ。かわいそうな思いをしているイラクの子どもたちに励ましの手紙を書いてくれないか。」
それから1年・・・
クリスマスには間に合いませんでしたが、大槌学童たちのメッセージがイラクの子どもたちに届けられたのです。学童たちはクリスマスパーティが終わってからもサンタとの約束を守り、手紙を書いてくれたのです。
イラクの子どもたちに届けられた手紙は、大きな模造紙にたくさんの子どもたちの手形で満開となった桜の木でした。