活動ニュース

マルモリダンスのお披露目

2012/07/13
報告:KnKスタッフ 山﨑 美穂

7月5日(木)、外務省 国際協力局 民間援助連携室の山口又宏室長と対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所神谷英生二等書記官が、KnKのユースセンター「House of Hope(ハウス・オブ・ホープ)」の視察に訪れました。

KnKは現地NGOであるVision Association For Culture & Arts(VACA)をカウンターパートとして、パレスチナ西岸地域のアルザリア(別称べサニー)という村でこのセンターを運営しており、職業訓練や非公式教育、情操教育などを提供しています。この活動は、外務省の日本NGO連携無償資金協力の助成金で行われております。

Palestine視察ではセンターをご案内し、現地代表である森田智が、センターで行われているそれぞれの活動を説明しました。職業訓練の一環であるコンピューター訓練では、コンピューターを使ってパレスチナと日本の国旗を描くクラスを視察していただきましたが、室長自らが正しい日本の国旗のサイズなどを教えてくださる一幕もあり、微妙な違いが分からないパレスチナ人受講生とのほほえましいやり取りもありました。

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その後センターの前庭でVACAの代表から、日本の援助に対する感謝として、「このプロジェクトによってアルザリアにおおきな希望がもたらされました。」と挨拶がありました。「ハウス・オブ・ホープ」という名前はこのカウンターパートを代表とする地元の人々の気持ちから付けられたものなのです。続いて子どもたちから山口室長および神谷二等書記官へ花束の贈呈がありました。Palestine子どもたちの代表は、この日のために練習した日本語で挨拶をし、はにかみ顔を見せていました。花束はセンターに勤めるスタッフの庭から摘んだもので、特に美しいものをこの朝特別に庭から持ってきてくれました。外国からのお客さまを迎えて高揚する子どもたちは、花束の中の色とりどりの花のように、生き生きと輝いていました。日本語で“どうぞお楽しみください”と挨拶をする子どもに、エンターテイナーとしての自負を感じてしまったのは考えすぎでしょうか?

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その後の子どもたちによる日ごろの活動の成果のお披露目では、伝統舞踊であるダブカダンスの披露や、タブラという楽器の演奏、ハンドクラフトで作成した紙細工を使ったファッションショー、そしてマルモリダンスの披露などもありました。中には非常に前衛的なダンスがあり、子どもたちによる出し物とは思えない芸術性を見せるものもありました。山口室長もこの前衛的なダンスに驚かれたり、またマルモリダンスに合わせて口ずさまれたりと、視察は和やかな雰囲気の中和気あいあいと進められました。

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Palestine室長からは、このように子どもたちが日ごろの成果を見せられる場を持つのは大切であり、また、子どもが生き生きと感情を発露できる場があるのは素晴らしい事だとのお言葉をいただきました。パレスチナという特殊な土地柄を考えると、なお一層このお言葉の意味が深く受け止められます。

この日集まった約200名の子どもたちとその母親たちは、晴れ渡った青空の中に、皆の出し物に興じていました。この日の視察は、地元の新聞である“Al-Quds Daily Newspaper”にも取り上げられました。

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