活動ニュース

製品の品質向上を目指して (前編)

2012/02/06
報告:ボランティア専門家 小板橋 けい子

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1月初旬より、ボランティア専門家としてKnKカンボジアの収入創出活動(Income Generating Activities, IGA)に参加している小板橋です。今回は、主にシルクや裁縫のワークショップで生産する製品の品質向上を目指して、商品開発に加わったり、販促活動を手伝ったりしています。

【まずはデッサンから】
KnKカンボジアにはショールームがあり、そこではKnKで作ったバッグやポーチなどのシルク製品を展示・販売しています。
私は、このショールームにある製品を見て形や色を変えたもの、また、新しく考えついたデザインをスケッチブックに描き出していくという作業からスタートしました。

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現地のスタッフに通訳してもらいながら、IGAに参加している講師、生産者、研修生を集めて、日本向けの販売商品を製作するにあたってのお話をする機会を設けていただきました。
私がKnKカンボジアに派遣された目的や、カンボジアで売れるものと日本で売れるものの違い、
日本向けの製品はどんなところに気を配らなければならないのかをアドバイスしました。

また、作業をする際には手を洗い、生地を汚さないように注意を促すとともに、長い爪に対する注意喚起を行いました。
カンボジアの女の子たちは、日本の女の子と同じようにネイルを楽しんでいます。
でも、爪が長いと生地に不意に引っ掛けてしまったり、生地が傷ついてしまうこともあります。生地が汚れたり傷がつくと、製品の価値が下がり、売り物にならなくなってしまいます。
それを避けるために、出来れば爪は短く切ってほしいことも伝えました。
まだまだオシャレをしたい年頃の彼女たちには、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

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【サンプル製作スタート】
その後、日本人スタッフと相談しながら、今回『日本向け販売製品』として製作するものをデッサンの中からいくつかピックアップして、ソーイングチームにサンプル製作を始めてもらいました。
サンプル製品はシルクを使わず、まずはコットンを使って製作してもらいます。
サイズや形など、わりと細かく伝えたものの、どこまで伝わっているのか、また自分でイメージしたものにどこまで近づくのか、出来上がりがとても楽しみです。

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製品の品質向上を目指して (後編)はこちら

*カンボジアにおけるIGAの活動は、公益財団法人日本国際協力財団のご支援により実施しています。

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