2011/05/12(木)
ジャパン・プラットフォーム
助成事業
5月10日、岩手県立高田高校の入学式が行われました。
場所は隣町にある大船渡東高校の体育館です。大船渡東高校は被災を免れたため一足先に学校が始まっており、校舎では通常授業が行われていました。高田高校は陸前高田市の沿岸部に位置していたため、巨大な津波は校舎と体育館を無残な姿に変えました。高田高校はコンクリートの概観が残されたものの全壊と同様の被害を受けてしまいました。
今後、高田高校は廃校となった大船渡農業高校の校舎を利用し授業を行うことになりました。しかし、校庭は自衛隊の基地として利用されているため、別の高校の体育館を借りてようやく入学式を執り行うことができました。
当日は180人の入学生と保護者が参列し、たくさんの報道陣に囲まれしめやかに入学式が進められた。新入生が着ていたものは中学時代の制服や先輩からもらった制服、ジャージなど。「何でもいい。勉強さえできれば」と語ってくれました。しかし、みんな同じ制服を着せてやりたいと思っている先生や親御さんもいます。
校長先生の式辞でとても印象的な言葉がありました。
「ある日卒業生から封書が届きました。手紙には『就職したばかりで少ししか出せませんが何かの役に立てて下さい』と書かれてあり、一枚の千円札が同封されていました。」校長先生は話しながら涙ぐんでいました。
KnKは現在、高田高校に4台のスクールバスの提供と制服支援を調整しています。
※この度の東日本大震災で被災した子どもたちへの支援にご協力ください。
注)東北支援用としてお送りいただいたご寄付については、他の用途には使われません。