世界から孤立するシリア難民
~教育が作り出す子どもたちの笑顔と未来~
(国境なき子どもたち×講談社クーリエ・ジャポン×GARDEN×安田菜津紀企画)
2011年3月、東日本大震災と同じ時期にシリア危機が始まりました。それから6年が経過し、シリア国内外で難民として避難している人の数は1000万人を超え、シリア人口のおよそ半分にものぼります。
中東地域の中では情勢が安定しているヨルダンにもおよそ65万人が難民として登録されています。しかしヨルダンは資源に乏しく、これまでにもパレスチナ難民やイラク難民など周辺国から多くの難民たちを受け入れ、高い失業率や物価の高騰で疲弊しています。
国境なき子どもたち(KnK)は2013年よりシリア難民の子どもたちの支援を開始しました。ザアタリ難民キャンプでは、母国で爆撃に曝され、家族や親せきを失った子どもたちに寄り添い、心のケアとして公立学校で音楽や演劇などの情操教育を提供してきました。6年が経過し、子どもたちにとってキャンプ生活が日常となるように見えますが、子どもたちの心には爆撃による傷やシリアへの思い、平和への願いが強く表れています。
ヨルダンで教育を受けられない子どもたちは約9万人にものぼり、子どもたちが「自分の将来像」をどう描くかが今後の課題となっています。
ジャーナリスト堀潤さんをファシリテーターにお迎えし、KnKのシリア難民支援事業総括、松永晴子とフォトジャーナリスト安田菜津紀さんが、シリア難民の子どもたちの現状をご報告します。
日時:2017/6/29(木) 19:00~21:00
会場:講談社 26Fレセプションルーム/東京都文京区音羽2-12-21
(東京メトロ有楽町線護国寺駅6番出口から約1分)
主催者:国境なき子どもたち×講談社クーリエ・ジャポン×株式会社GARDEN
定員:100名 ⇒ 150名に増やしました(6/23)
参加費:無料
登壇者プロフィール
安田菜津紀/フォトジャーナリスト
1987年神奈川県生まれ。上智大学卒。studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。2012年、「HIVと共に生まれる -ウガンダのエイズ孤児たち-」で第8回名取洋之助写真賞受賞。写真絵本に『それでも、海へ 陸前高田に生きる』(ポプラ社)、著書に『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社)。『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』(日本写真企画)。現在、J-WAVE『JAM THE WORLD』水曜日ナビゲーター、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。東京成徳大学非常勤講師。
松永晴子/「国境なき子どもたち」シリア難民支援 現地事業総括
愛知県出身。筑波大学大学院芸術研究科 芸術学 彫塑(ちょうそ)分野 修了。日本とベトナムで美術教師を務めた後、2011年から2年間、青年海外協力隊としてヨルダンで美術教育に携わり、その後も半年間、同国でNGOの活動に参加。 2014年4月からKnKのヨルダン活動に従事し、現在はシリア難民支援の現地事業総括として子どもたちの教育支援を行う。
清水匡/「国境なき子どもたち」理事・広報
神田外語大学卒業。自然映画会社でカメラマンを務め「NHKスペシャル」や「生き物地球紀行」など制作。フリーランスを経てイギリスに語学留学。帰国後、MSFの映像部にてアフリカやアジアの現場を撮影。2003年、国境なき子どもたちに勤務。映像制作にとどまらず、プロジェクト調整、組織運営も担う。2015年日経ナショナルジオグラフィック写真賞「ピープル部門」優秀賞受賞。“支援”と“写真で伝える”の二刀流で子どもたちが抱える問題に向き合い、フォトグラファーとしても活躍中。
堀潤/株式会社GARDEN代表・NPO法人8bitNews主宰
ジャーナリスト・キャスター。1977年生まれ。元NHKアナウンサー、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター。2012年米国ロサンゼルスのUCLAで客員研究員、日米の原発メルトダウン事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」を制作。2013年、NHKを退局しNPO法人「8bitNews」代表に。現在、TOKYO MX「モーニングCROSS」キャスター、J-WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター、abemaTV「AbemaPrime」コメンテーター、淑徳大学客員教授、毎日新聞、ananなどで多数連載中。