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子どもが夢を叶えられるような場所

2011/10/27

先日、バッタンバンの「若者の家」を訪問した大学生の辻本憲太朗さんが、感想を書いてくださいました。

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【カンボジア若者の家を訪問して】

「あなたの将来の夢は何ですか?」若者の家への訪問を思い出すと、子どもたちから何度もこの質問をされたことが頭に浮かびます。

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先月、大学での研究としてカンボジアの「若者の家」にお邪魔させていただき、子どもたちと実際に、子どもたちの生活の一部を拝見させていただきました。

センターを訪れて最初に驚いた事は、子どもたちの自由さでした。「若者の家」を訪れる前は、漠然と「貧しい子どもたちが暮らす施設」だと考えていて、「若者の家」では時間や規則に縛られ、みんなが同じ生活を送っているのだと思っていました。しかしそれは大きな間違いでした。「若者の家」では、子どもたちが自由に時間を使って職業訓練や勉強を行っていました。もちろんそれだけでなく、進んで料理の手伝いをしたり、夕方にはサッカーをして遊んだり。勉強にも、遊びにも一生懸命な子どもたちばかりでした。特に、夕方、サッカーは本格的で、私も参加させてもらってとても楽しかったのですが、毎日帰るころにはへとへとになっていました。

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街中で会った、貧しい子どもに話を聞いたとき、もしお金があれば、学校に行きたいと言っていた子がいました。カンボジアには、学校に行きたくても行けない子どもがたくさんいます。だからこそカンボジアの子どもたちは、将来の夢を叶えるために勉強できる事が恵まれている事だと知っているのだと思います。

私に夢を尋ねた子どもたちは、みんな自分たちの夢を持っていました。医者、NGOスタッフ、コック、ビジネスマンなど、たくさん聞きました。そしてそのためにみんな、学校に行ったり、見習いとして学んだり、自分の将来のために努力している姿がありました。その姿を見ていると、日本という恵まれた国で生活を送っている私にとっても、日々の生活の励みになりました。

目標を持ってそのために努力を続ける事、とても基本的なことかもしれませんが、実践する事はとても難しいことです。でも「若者の家」にはそんな子どもたちがたくさんいました。自由な雰囲気がある「若者の家」でも、みんなが持っている夢への思いはとても強いものだと感じました。これからも若者の家には、一人でも多くの子どもが夢を叶えられるような場所であり続けてほしいと思います。

見学を受け入れてくださったKnKの方々、子どもたち、ありがとうございました。

龍谷大学 辻本憲太

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