みなさん、こんにちは。ヨルダン事業担当の佐々木です。
KnKがザアタリ難民キャンプの学校で長く活動を共にしてきた、シリア人のヤーセル先生を覚えていますか。

夏季アクティビティで作ったビーズの腕輪をヤーセル先生に見せにきている生徒

綱引きも盛り上げます!
ヤーセルさんは昨年、祖国シリアへ帰還し、現在は シリア南部のInkhil(インヘール) という、もともと彼が暮らしていた町に家族と戻り、地元の学校で非常勤の教員として働いています。
そのヤーセルさんから昨年末、シリアの学校の様子が分かる映像が届きました。
中学校・高校の校舎が集まる敷地の校庭には、子どもたちの声が響いています。そして、ヤーセルさんが教えている校舎の教室に入ると、老朽化した机やいす、古い黒板があり、暖房器具もなく、隙間風が入る環境です。冬の厳しい寒さの中で、子どもたちは授業を受けています。
それでも、アラビア語の授業で先生として子どもたちとやり取りするヤーセルさんの様子からは、子どもたちが安心して学び、ヤーセル先生を慕っていることが伝わってきます。教室には笑顔があり、学びの時間が確かにあることが分かります。
また、12月8日には、広い校庭で「解放の日」を祝う催しが開かれました。アサド政権崩壊から1年を迎え、長く不安定な状況が続いた後、再び日常を取り戻し始めたことを記念するものです。地域の人々が集い、子どもたちが踊る姿からは、学校を中心に、少しずつ日常が戻りつつある様子を感じることができます。
一方で、昨年2025年10月にシリアの教育セクターが発表したレポートでは、依然として厳しい現状も示されています。
• 250万人の子どもたちが学校に通えていない
• 約40%(7,849校)の学校がいまだ稼働していない
• 100万人の子どもが中退のリスクに直面している
• 国内で700万人の人が故郷に戻れていない
• 262校の学校が国内避難民のシェルターとして使われている
今回の映像ニュースでは、ヤーセルさんから届いた学校の様子に加え、ヨルダン駐在の松永晴子派遣員が、シリア国内の教育の復旧に向けて、教育省やユニセフ、その他の支援機関が参加する教育セクターで、どのような動きがあるのかについてもお伝えしています。ぜひ、ご覧ください。






