2014/02/14
報告:プロジェクト・コーディネーター 土岐 三輪
KnKは2011年より農村の女性たちと協同組合を立ち上げ、女性たちが自立して収入を得ていく仕組みを作っています。2013年は女性たちの知識・スキルを向上させるため、数多くのワークショップを実施しました。少し遅くなってしまいましたが、昨年どのような活動をしてきたのかご報告いたします。
■スキルアップトレーニング(年7回実施)
子ども服、女性用伝統服、バッグ、お祭用ドレス等、足踏みミシンを使って、より凝ったデザインや工夫した製品が作れるように、トレーニングを重ねました。
男性シャツ作りでは、「夫・父親に作ってあげられる!」「息子に着せたい」と盛り上がっていました。
■組織運営・ビジネススキル研修(年5回実施)
「組合を運営するってどういうこと?」「ミーティングをファシリテーションするには」「服を作って売っているけど、利益は出ているの?」といった組織運営やビジネスの基礎を学びました。コスト計算の研修では、子ども服を目の前に、「布をどのくらい使ったか、ボタンはいくつ付けたか」と数え上げています。数字を扱い慣れていない女性たちは、ゆっくり何度も説明を受けながら、理解を深めていました。
■村人への啓発ワークショップ(年2回)
女性が働く上で、村の男性たちの理解は欠かせません。自治体職員、校長先生、地主、宗教指導者など、村で大きな役割を担っている方々と共に、女性のエンパワメント・組合活動・女性教育の大切さをディスカッションしました。
トレーニングやワークショップ以外にも、毎月、組合員で集まってミーティングを繰り返し、徐々に稼ぐ力を付けてきた女性たち。
センターにはいつも笑い声が溢れています。
ある女性は、「始めは、夫は私が働くことを嫌がったけど、今は応援してくれている。
早く子どもの学校教材と自分の薬代を稼げるようになりたい」と話してくれました。
KnKは2014年も彼女たちの活動を支援していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。