活動ニュース

【パレスチナ】音楽と遊びでつながる、パレスチナの子どもたちと若者たち

報告:アシスタントフィールドコーディネーター フセイン・ファラハ

私たちの事業でパートナーとして一緒に働くAwtar Societyが声をかけてくださり、ジェリコの子ども支援センターで開催したイベントについて、ご報告いたします。

当日はAwtar Society、子ども支援センター、KnKの子どもたち、若者、スタッフが一堂に会し、音楽、クリエイティビティ、チームワーク、そして3つの団体の繋がりが強化された、楽しく思い出に残る、忘れられない一日となりました。イベントでは、それぞれの団体のスタッフに加え、私たちの事業に参加するヨルダン渓谷の若者たち8名がボランティアとして参加、1日を通して楽しいレクリエーション活動を実施し、イベントの成功に大きく貢献してくれました。また、Awtar Societyから15名、子ども支援センターからは22名の若者、子どもたちが参加し、アートやレクリエーション活動を通じて、異なる背景を持つ参加者同士が出会い、交流し、お互いに学び合う貴重な機会となりました。

KnKの活動に参加する若者による、参加者たちが緊張をほぐし、お互いの仲を深められるようなウォームアップのゲームからイベントがスタートしました。このウォームアップで、子どもや若者たちが積極的に交流し、会場にポジティブな一体感が生まれ、誰もが参加しやすく、わくわくするような雰囲気が出来上がりました。

ウォーミングアップに続き、Awtar Societyのアミード先生主導で、コミュニケーションスキルや集中力、そしてチームワークに関する参加型のアクティビティが行われました。
最初に行われた「弁護士」というゲームでは、参加者の集中力と瞬発力が試されました。ルールは、参加者が会場内を自由に動き周り、アミード先生から質問を聞かれた人の「右隣にいる人」が代わりに質問に答えなければいけない、というものです。このアクティビティは会場のあちこちで笑いが起こり、参加者たちは楽しみながら集中力や協調性を学ぶことができました。

続いてアミード先生は、さらにダイナミックなグループアクティビティを紹介しました。参加者たちが会場内を自由に歩き回る中、アミード先生が数字を発表し、その人数に合わせたグループを参加者が瞬時に作らなければならないというゲームです。子どもたちや若者たちは、その場にいる全員がどこかのグループに入れるように、お互いに協力し合い、チームワーク、瞬発力、そして協力することの大切さを学びました。参加者たちは、先生が発表する数字に次々に挑戦し、会場は和気あいあいと楽しい雰囲気に包まれました。

当日のハイライトの一つとなったのが、Awtar Societyのメンバーによる楽器の演奏でした。才能溢れる若者たちが、ピアノやバイオリンなどを演奏し、様々な曲を披露してくれました。彼女たちが日ごろ練習を重ね、努力している姿や才能が演奏から伝わり、他の参加者たちは演奏に聞き入っていました。音楽が、自分自身や文化を表現することにおいて、いかに大切な役割を果たしているかを確認することができました。

楽器演奏に続き、Awtar Societyの若者たちが、合唱を2曲披露しました。合唱は素晴らしく、子ども支援センター、Awtar Society、そしてKnKの子ども、若者、スタッフたち全員を楽しませてくれました。参加者たちは手拍子をし、歌を一緒に口ずさむ人もいて、音楽を通じて会場が一つになるような雰囲気になり、とても賑やかで一体感があふれる時間となりました。

交流の時間はさらに続き、次に、子ども支援センターの子どもたちが、自ら作詞した曲、「テル・アル・スルタン(Tel Al Sultan)」を披露しました。この歌には、子どもたちのクリエイティビティや才能、また、故郷であるジェリコへの愛が込められていました。彼らによる発表は、会場からの温かい拍手に包まれ、子どもたちが自分たちの思いを声に出し、それを社会に発信していく機会を作ることの大切さを改めて考えるきっかけになりました。

次に、パレスチナの文化をみんなで祝うためのイベントの一環として、子ども支援センターの子どもたちによる、伝統舞踊「ダプケ」のパフォーマンスが2曲披露されました。子どもたちのエネルギー溢れる動き、息の合ったパフォーマンス、そして大きな熱意は見ている方たちを魅了し、パレスチナが誇る豊かな文化の魅力が伝わるパフォーマンスとなりました。ダブケのパフォーマンスは、芸術や文化的な伝統が、私たちのアイデンティティを強くし、コミュニティの絆を深める上でいかに大切な役割を果たしているように思います。

その後もイベントは続き、KnKの活動に参加する若者による様々なゲームが行われました。若者たちは、参加者一人ひとりに気を配り、協調性やコミュニケーション、そして誰もが楽しく参加できる魅力的なゲームやアクティビティをいくつか実施しました。子どもたちは積極的に参加し、お互いに協力しながら、喜びや楽しい雰囲気の中で友人たちとの交流を楽しみました。今回の若者たちによる活躍は、彼らがコミュニティで活躍するきっかけさえあれば、とてもポジティブな影響をもたらすことができる、ということを体現するものとなりました。

このイベントは終始、友情、お互いを尊重すること、そして文化を知り、理解することの大切さを知るものとなりました。また、子どもたちや若者たちにとって、新たな友情関係を築き、経験を共有し、お互いの才能を感じて、一緒に祝い、楽しむ貴重な機会となりました。KnK、Awtar Society、子ども支援センターによる今回の合同イベントは、若者たちが学び、成長し、つながるための大切な機会を一緒に作ることの価値を示すものとなりました。

すべてのプログラムが終了した後、参加者とスタッフ全員がKnKの事務所へ移動し、みんなで昼食を取りました。この食事の時間は、リラックスした雰囲気の中で会話を楽しみながら、イベントを振り返り、参加者同士の友情がさらに深まる良い時間となりました。参加者たちは楽しい思い出や深まった友情、そしてアートや文化、そしてコミュニティとのつながりが持つ力を改めて実感しながら、イベントを終えました。
大盛況となった今回のイベントは、団体を越えて一緒に動くことが、子どもや若者たちにいかに豊かな経験をもたらし、クリエイティビティや自信、そして社会的なつながりを育むことができるかを表すものとなりました。音楽、体を使ったゲーム、チームワーク、そして貴重な経験の共有を通じて、参加したすべての人々の心に深い印象を残し、人や団体、コミュニティの繋がりを強くする素晴らしいイベントになりました。

※パレスチナにおけるKnKの活動は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成、ならびに日本の皆さまからのご寄付で成り立っています。

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