活動ニュース

【パキスタン緊急支援】洪水の爪痕が残るパキスタンの被災地での挑戦

報告:パキスタン事業担当 村松さやか

KnKは2025年11月1日から2026年2月7日にかけて、ジャパン・プラットフォームの助成を受け、2025年の豪雨およびモンスーンによる大規模な洪水被害を受けたパンジャブ州マザファルガル郡において緊急支援活動を実施しました。活動では、厳しい冬を迎える前に、被災した人々が寒さをしのぎ、最低限の生活を維持できるよう、シェルターの提供、安全な飲料水の確保、男女別の簡易トイレの設置などを行いました。

前回の緊急支援記事「パキスタン水害支援~冬を迎えた被災地の現場から」はコチラからお読みいただけます。

実施期間中には、私たちの予想を上回る多くのコミュニティリーダーや地域ボランティアが活動に参加しました。また、現地の状況を熟知したチームと連携し、限られた事業期間の中で活動を実施した結果、事業終了後も住民自らがテントや給水・衛生設備の維持管理を行い、健康的な生活環境を維持する体制が築かれました。

被災地での支援活動の様子を動画にまとめました。英語による編集となりますが、みなさまのご支援により現地でどのような支援を行ったのか、ぜひご覧ください。

 

【国境なき子どもたち(KnK)】パキスタン・パンジャブ州2025年洪水被災者支援(ジャパン・プラットフォーム助成)※英語音声のみ

一方で、先の見えない避難生活は、被災した人々にとって身体的にも精神的にも大きな負担となっています。生活再建に加え、安全な飲料水や衛生環境の継続的な確保、十分な医療や教育へのアクセスなど、多くの課題が依然として残されており、被災地が十分に復旧したとは言えず、人々の尊厳ある生活も十分に確保されているとは言えない状況です。

東日本大震災の支援を通じて私が学んだのは、緊急期から復興期に至るまで、最も重要なのはコミュニティの力であるということでした。また人々が変化を受け入れ、変化を試みながら、自然災害とどのように向き合い暮らしていくのか、そして次世代へ何をつないでいくのかを共に考えることの大切さでした。国は違っても、今回パキスタンの被災地を訪れ、そのことを改めて肌で感じました。この土地で暮らし続ける人々にとって、すでに地域の中に育まれている「生きる力」を支えながら、命を守るための基盤を整え、その土地や気候の特性を活かし、人と地域が共に活かされる循環をつくっていくことが大切だと考えています。

また、現地を訪れる中で、日本とパキスタンの国境を越えた温かなつながりを感じる機会も多くありました。災害という困難な状況をきっかけとした出会いではありますが、人と人とのつながりの中に、どこか穏やかな平和を感じることができました。

ジャパン・プラットフォームは、2025年の洪水被害を受けたパキスタンの被災地域において、2026年も引き続き支援を開始しました。被災地は再び雨季を迎えようとしており、多くの人々が今なお厳しい生活を余儀なくされています。KnKでは、被災地で暮らす人々の大きな課題の一つである健康に重点を置き、学校や医療施設における水・衛生環境の改善に取り組もうと挑戦しています。また、コミュニティの力を活かしながら、人々が互いに支え合い、気候変動の影響を受けやすい地域で災害と向き合い暮らしていくための知識や能力の向上を支援し、持続可能な復興と地域全体のレジリエンス強化につなげていきたいと考えています。

※パキスタンにおけるKnKの緊急支援は、認定NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成と皆さまからのご寄付により実施されています。

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