「教育を受けて、新しい自分の道を歩めるように。」
子どもたちの挑戦を応援してください!
例えばフィリピンでは、教育に関わるSDGs指標において、最低限の読解力と数学を習得できている子どもが、全体の5分の1未満しかいないと言われています*。
特に経済的格差が厳しいコミュニティにおいて、教育費を払えずに学校に通いたくても通えない子どもや、働いて家族を支える若者たちが後を絶ちません。経済的な貧困の連鎖は、コロナ禍によってさらに拡大し、教育格差も深刻となってきています。
KnKでは、マニラ首都圏北部の2ヵ所のコミュニティで、学習の機会(ノンフォーマル教育クラス)を無償で提供しています。勉強に自信を持てなかったり、仕事で急に授業を休まざるを得なくなったりと、彼らが学習を継続することは簡単ではありません。KnKでは、学習者を辛抱強く見守りながら、彼らが自分自身の価値や成長を感じ、新たな一歩を踏み出せるようサポートしています。
例えば、5,000円あれば、フィリピンの経済的に貧しい地域の子ども・若者たち10名が1ヵ月、KnKの学習支援を受けることができます。
フィリピンにおけるKnKのノンフォーマル教育活動について
KnKが教育活動を行う地域の一つパヤタスにはかつて国内最大級のゴミ山があり、その周辺には廃棄物を拾い生活の糧とする家庭が数多く存在しました。現在ゴミ山は公式には閉鎖されましたが、水や電気、衛生、医療など生活環境は改善されず、人々は日雇いや非正規の仕事にしか従事できない状況が続いています。
フィリピンのノンフォーマル教育は、フィリピン教育省が管轄し、正式な学校教育の代わりとなる教育制度です。初等(小学校)と中等(高校)の2つのレベルがあり、経済的な事情により学校に通えない子どもや、働いている若者たちがKnKで学んでいます。現行の教育システム下では、中等レベルを修了すると、公教育の11年生(高2相当)に編入でき、2年間の高校生活の後、大学などへ進むことが可能です。
昨年24年、パヤタス地域では39名がノンフォーマル教育を修了しました。修了できた学習者は自己肯定感がめざましく向上し、公教育への復学や就職につながっています。
ノンフォーマル教育修了生のメッセージ
「KnKのクラスの良い点は、仕事をしながら通えるところで、僕は週6日、朝6時から夜7時まで洗車の仕事をしながら、クラスがある週3日は仕事を抜けて13時から17時までセンターで勉強し、家では3~4時間、勉強していました。宿題は溜めずにできるだけすぐ終わらせるよう頑張りました。審査に合格した時はうれしかったです。クラスメイトと食事したり、歌ったりしてお祝いしました。現在は高校卒業を目指しています。将来はパイロットになる夢を叶えたいです」
ノア(現役高校生/20歳)
*KnKは東京都知事より認定を受けた認定NPO法人です。KnKへのご寄付は、確定申告により税控除を受けることができます。