こんにちは KnKパレスチナ事務所のプロジェクト・コーディネーター、ムハンマド・グルーフです。
ジェリコの人のことを知りたいなら、あまり多くの質問をする必要はないかもしれません。
その人が本当にジェリコの人かどうかを見分ける3つの方法があります。それは、泳ぎ方を知っていること、自転車の乗り方を知っていること、そしてダブケの踊り方を知っていることです。
ヨルダン渓谷に位置し、ナツメヤシの木々、天然の泉や湧き水、開けた土地、そして息を飲むような素晴らしい風景に囲まれたジェリコには、独自の生活のリズムがあります。 その気候と自然環境は、人々の生き方や暮らし、そしてジェリコ出身であることを意味する特定のスキルも育んできました。
1つ目:ジェリコの人たちは泳ぎ方を知っている
ジェリコは太陽を強く感じる街であり、ここでの夏は特別なものです。 気温が高い日が多いジェリコでは、水は単に涼むためのものではなく、日常の一部となっています。 プールから天然の泉まで、水は常にジェリコの人々に、厳しい暑さから逃れる、心地よい場所を提供しています。
ナツメヤシの木々と緑に囲まれたジェリコで、とても暑い夏の日に涼しい水辺で泳ぐことは、とても魅力的です。 そのため、ジェリコに住む多くの人々にとって、水泳は単なるスキルではなく、日々の生活の一部となっているのです。


2つ目:ジェリコの人たちは、自転車に乗れないはずがない
ジェリコは太陽や泉が有名ですが、平坦で開けており、広々とした土地としても知られています。急な上り坂や険しい坂が少ないため、自転車は昔から、移動や運動、そして単に街を楽しむための手軽な手段として親しまれてきました。
ジェリコで生まれ育った人たちにとって、自転車に乗ることは難しいことではありません。ただ自転車に乗り、ペダルを漕いだら、あとは道に身を任せるだけです。まっすぐな道や農園、木々、そして開けた土地の景色の中で、自転車に乗ることはただの移動手段ではなく、自分自身のペースで街を体感するための、シンプルな手段になるのです。


3つ目:ジェリコの人たちは、ダブケ(伝統舞踊)の踊り方を知っている
昼間がどれほど暑くても、ジェリコの夜はまったく異なるエネルギーに包まれます。 ジェリコの夜は、人々が集い、笑い、音楽を奏で、お祝いし、ポジティブなエネルギーに満ちあふれる時間です。そして遅かれ早かれ、音楽は大きくなり、踊りの輪が広がり、ダブケが始まります。
ダブケは単なるダンスではありません。 喜び、つながり、そしてコミュニティを祝うお祭りのようなものです。踊りのステップからステップへ、人々が手をつないで一緒に踊ることで、日常の中にある夜を、みんなの思い出に残る夜へと変えていきます。 人々のエネルギーが、その場所の一部となるような、そんな瞬間のひとつになるのです。


ジェリコは、そこに住む人々になんとなく似ている
これら3つのことは、地元の人によるただ単に楽しいことの紹介に聞こえるかもしれませんが、実際にはジェリコという街とその人々について大切なことを教えてくれています。
水泳は、水や自然との繋がりを、
自転車に乗ることは、開放的でアクセスしやすく、散策しやすい街であることを、
ダブケは、集まり、祝い、一瞬一瞬を楽しむことを愛するコミュニティであることを、
それぞれ表しています。ジェリコは、世界で最も古い都市のひとつであるだけではありません。 ナツメヤシの木々、湧き水、太陽の光、開けた土地、そして賑やかな夜に満ちた街でもあるのです。
もしかしたらこれらのことが、ジェリコを特別な場所にしているのかも知れません。この土地の人々は、自分たちを取り囲む環境を、生き方に変えることを知っています。水はリフレッシュする方法に、道は自由の象徴に、音楽は祝うためのものとして、それぞれ捉え方や付き合い方を少しずつ変えてきたのかも知れません。
なので、もしジェリコの人に会ったとき、その人が泳げたり、自転車に乗れたり、ダブケを踊れると知っても、驚かないでください。それらは彼らの単なるスキルなのではなく、生き方そのものであるかも知れませんから。







