こんにちは。海外事業部の久野です。
2026年現在、世界7の国と地域で活動するKnKでは、仕事の中でさまざまな言語に触れます。私自身、2010年にKnKに入職してから、フィリピン、バングラデシュ、パレスチナ、カンボジアの4つの事業地に関わる機会があり、フィリピンはタガログ語、バングラデシュはベンガル語、パレスチナはアラビア語、カンボジアはクメール語が第一言語になります。
様々な言語に触れる機会がありましたが、日本語以外の言語を学び始めた時、「ありがとう」と「トイレに行きたい(もしくはトイレはどこ?)」は言えるようになった方がよい、と知人に言われ、肝に銘じていますが、クメール語ではまだどうしても覚えることができません。
タガログ語、アラビア語、ベンガル語、クメール語、それぞれ特徴があり、他3言語は個別の文字を使うのに対し、タガログ語はアルファベットを使用するため、取り組みやすいように思います。タガログ語を学び始めた当初、ユニークだなと思ったのは、単語が伸びていくところです。正式には「重複」という文法で、単語を繰り返すことで意味を強めたり、複数形を意味することがあります。
例えば日本語でも「日々」「人々」など繰り返すことで複数形を表すことはあり、タガログ語でも「araw」が「日」を表し、「araw-araw」は「日々」となります。さらにタガログ語では「pula(赤)」という単語を繰り返し「pulang-pula」になると「とても赤い」という意味になり、「mali(間違い)」という単語を繰り返し「maling-mali(とても間違っている/明らかに間違っている)」という意味になるそうです。
ほかにも「masayang-masaya(とても幸せ)」、「litong-lito(とても混乱している)」などは強調の意味になるそうです。タガログ語を学習しようとした十数年前は、単語が伸びていくテキストを前に、驚きが先に来てしまいましたが、同じ単語を繰り返すことで強調になる、というのは一つの文法の在り方として覚えやすいとも思います。
一転して、ベンガル語は文字が違うため学習のハードルが高いように感じられるかもしれませんが、実は日本語話者にとって、ベンガル語は学びやすい言語ではないかと思います。
というのも、ベンガル語は主語、動詞、目的語などの順番が日本語と同じなのです。
例えば、「私はなすを食べたい」と言うとき、英語だと「I(私) want to(~したい) eat(食べる) eggplant(なす)」となりますが、ベンガル語では「আমি বেগুন খেতে চাই アミ(私) ベグン(なす) ケテ(食べる) チャイ(たい)」と、日本語と同じ順番になります。些細なことかもしれませんが、ベンガル語を学び始めたとき、驚きとともに、学びが早かったことを覚えています。また、日本語で「ダ」と表す発音でも、ベンガル語では「d」で表す発音と「dh」で表す発音など、発音が難しい文字もありますが、多くの単語は日本語話者にとっても発音しやすいものが多いように思います。

ナスのカレーは久野の大好物。食べ物の単語は覚えるのが早かった。

鯉科の魚ルイのカレーも美味しい
私は学生時代に10ヵ月ほどバングラデシュに滞在し、ベンガル語を学んでいたことから、かろうじてベンガル語を話すことができます。先日、実に約7年ぶりにバングラデシュに出張に行ったのですが、滞在初期の数日は「また明日会いましょう」といった定型文も思い出せませんでしたが、1週間が過ぎるころには、どんどん記憶がよみがえり、通りすがりの子どもから名前を聞かれ、答えたり、逆に相手の名前を聞いたり、ホテルのハウスキーパーの方とも会話を楽しみ、「また来てね!」「また来ます!」とお別れをして帰国しました。
言語ができることで、コミュニケーションをとれる相手も増え、生活が楽しくなることを実感し、昔断念したタガログ語もあらためて勉強しようかと思っています。
実は事業地によって使う数字も違い、監査の先生共々、レシート確認などのときに非常に苦労します。その話はまた別の機会に…。






