こんにちは。パキスタン事業担当の村松です。今回はパキスタン事務所スタッフの、日常の1コマをご紹介します。3歳の娘さんがいらっしゃるスタッフ、マリアムさんから「仕事と育児の両立」についてメッセージが届きました!
「仕事と育児の両立」について
パキスタン事務所アドミン・労務担当のマリアムです。私には3歳になるかわいい娘がいます。毎日働く母として娘を残して家を出るときは、娘にとっても私にとっても一日の中で一番つらい場面です。毎日仕事と育児を両立するのはとても大変です。特に朝は朝食や娘の支度、出勤前の準備でとても慌ただしいです。職場では集中して仕事をこなすよう心掛けています。それが娘に一秒でも早く会うための一番効率的な方法だから。
日々の育児では、夫はとても協力的です。朝、私が子どものために支度をしていると、夫は娘の朝食を準備してくれます。私たちは異なる時間で働いているので、日中は夫が娘の世話をして、夜は私が代わります。私たち夫婦は子育てを協力し合い、娘はすくすく成長しています。帰宅後の時間はとても貴重です。娘と一緒に遊んだり、絵本を読んだり、その日のことをおしゃべりしたり、親子で充実した時間を過ごせるよう心がけています。仕事とのバランスを取るのは難しいですが、1日の日課を決めることで日々のカオスを避けることができました。そして家族や理解ある同僚からのサポートがあることで、仕事と育児の両立ができるのだと実感しています。
パキスタンでは文化的な期待が時々プレッシャーにもなりますが、助けを求めること、また助けを受け入れることも必要だということを学びました。大変な日々があって良い、どんな働くお母さんたちも同じように奮闘している、そのことを忘れないでください。
パキスタンに限らず、すべての働くお母さんたちへ、
みなさんは毎日素晴らしい仕事をしていることを知ってください。育児と仕事を両立することは簡単なことではありませんが、子どもたちの笑顔や笑い声がすべてを価値あるものにしてくれます!
最後まで読んでいただきありがとうございます。たくさんの方にこの思いが届きますように。
敬意を込めて
パキスタン事務所
マリアム
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なんだか同じ働く母として、海を越えてつながっている、そんな気持ちになりました。パキスタンの事業地は、KnKパキスタン事務所がある都市部のイスラマバードから約1,000キロ離れた(車でおよそ11時間)バロチスタン州で、女子校の学校再建や女子教育向上、女子の権利を普及するため、コミュニティへの啓発活動を続けています。この地域では未だ女性に意思決定の権利がなかったり、保護者の女子教育に対する意識の欠如、児童婚、そして地域に根付く文化規範が女子たちの教育への機会を制限しています。そんな中で、イスラマバードに住むマリアムさんを取り囲む環境を直に聞き、まだ地域間のギャップはありますが、私たちがこれからもこうした地域で活動を継続することで、女子の権利そして誰もが平等に学校に通える社会を創り出していけるのだという希望が湧いてきました。
パキスタン事業担当
村松さやか