スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

新スタッフ紹介 ーパキスタン事業担当ー

2024.06.14

はじめまして。
5月より海外事業パキスタン担当として、KnKに入職しました村松さやかです。

カリフォルニアの大学で心理学を学び、卒業後は単身でアフリカのケニアにある児童養護施設にボランティアへ行きました。「恵まれない子どもたちを助けたい」そんな思いだけで現地に飛び込み、到着初日でその思いは打ち砕かれました。そこには私が想像していた「恵まれない子ども」とは全く違う印象の子どもたちの姿がありました。
その時初めて自分の無力さを体感し、ただただ子どもたちに寄り添い、子どもたちから学ぶ日々が続きました。そんな中、町で海外協力隊員と出会い、個人の力も大切だけど、団体の力の重要さも実感しました。

帰国後は日本企業で働いた後、海外協力隊として開発途上国で活動しました。任期が終了し、就職活動中に東日本大震災が起こり、震災直後宮城県にボランティアへ向かいました。
期間が終わってからも、まだまだ現地でやり残しているという思いが強く、もっと深く長く復興支援に関わりたいと思うようになりました。
それから間もなくNGOに就職し、緊急救援・復興支援の担当として被災した地域で長期に渡り活動をしました。「支援」という言葉よりも「学び」、そんな言葉がしっくりきます。被災した人、活動に来た人、お互いが学び合い、試練を乗り越えた同士のような関係が、私を勇気づけ成長させてくれました。
その後はしばらく国際協力の職場から離れ、子どもが生まれたことをきっかけに東京に戻ってきました。息子も保育園に通いはじめ1年が経った頃、育児家事との両立で不安な思いもありましたが、それ以上にだんだん心の中でこれまでの経験を活かし、国境を越えて子どもたちに携われる仕事がしたいという思いが蘇ってきました。

そして、その機会をくれたのがKnKでした。パキスタン事業担当となり、パキスタンの女性や少女たちが今もなお文化的・社会的背景などを理由にさまざまな自由を奪われる理不尽な状況を、現地スタッフの女性たちが熱心に伝えてくれました。
女の子は特に家のしごとを任されたり、安全を理由に学校に行く機会を失う環境にいます。さらに自然災害が、彼女たちの教育環境や生活状況を悪化させています。彼女たちの力を引き出し自由と機会を手にすることのできる未来を築いていくために、これからKnKの活動を通して貢献していきたいと強く思っています。

パキスタンの女子中学校の壁に描かれた、目が覚めるようなメッセージ。個人的には、世界の平和へ向けてのメッセージ、そんな声にも聞こえます。

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