スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

ヨルダン・インターン日記No.5 2025.5.18

こんにちは。ヨルダン事務所でインターンをしている辻元です。

5月5日と6日にカサバトアンマンとマルカ教育局管轄内で行われている対象校の校長先生やコーディネーター、教員が集まり振り返りミーティングを実施しました。このミーティングの目的は、これまでの取り組みを各学校で紹介し合い、他校のアイディアや実践を共有・還元し、今後の活動に活かすことです。特別活動(以下「特活」)の意義を再認識し、現場での実践と学びのつながりを振り返るとともに、利点や課題、各校での継続的な取り組みについて模索しました。

まずは、各学校の校長先生やコーディネーター、教員より、それぞれの学校で行われた特活の様子や成果をポスターを用いて発表しました。

その後、参加者は会場内に掲示された各学校の活動報告のポスターに目を通し、良いと感じた点を付箋に書いてコメントを残しました。言葉では伝えきれない学校の雰囲気や生徒の表情からも、他校の活動の様子を理解することができました。

そして、各グループに分かれて特活の利点・課題・今後の活動について話し合いました。

この活動の利点として、生徒一人ひとりと向き合うことで、コミュニケーション能力や個性・創造性を伸ばすことができた点や、生活力の向上が見られた点などが挙げられました。
一方で、課題もいくつか指摘されました。ヨルダンでは特活が一般的ではないため、定着には時間を要する点や、教員の負担が増えてしまう点です。具体的には、さまざまな背景を持つ子どもたちとの話し合いの難しさや、大人数の生徒を一人の先生でまとめる必要があることなどが挙げられました。
さらに、校長やコーディネーターの先生からは、この活動を今後も続けていくためには、学校だけでなく、保護者も子どもへの教育に関心を持つことが重要だという声も上がりました。
このように、異なる環境にある学校同士が意見を交換することで、共通の課題を見つけたり、特活の意義を改めて確認したりすることができました。また、新学期に向けて学校が主体となり特活を続けていくという意識を高めることができたと思います。

 

【ヨルダン(シリア難民支援)活動概要】

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