活動ニュース

被災地で聞き取り調査を開始

9月26日、フィリピンのルソン島を襲った台風16号によりマニラ首都圏のほぼ4分の一が浸水などの被害を受け、9月30日時点で被災者は180万人にも達しています。 KnKの活動地の中では、バゴンシーラン地区が最も大きな被害を受けています。同国でも最大規模といわれるこの貧困地域でKnKが6年前から行っている子どもたちへの教育支援プログラムは、この台風被害によって活動は中断を余儀なくされています。数千もの住居が流されるなどして、人々は生活基盤を失いました。台風以前からすでに困窮状態にあった子どもたちは、今や大きな危機に瀕しています。

KnKでは、マニラ首都圏における新しい「若者の家」を伊藤忠商事株式会社のご支援により開設準備中でしたが、この度の災害を受け、予定より2ヶ月早く一時避難所として被災した子どもたちの受け入れを開始することとしました。9月30日現在、すでに34名の子どもたちが身を寄せており、今後、乳幼児とその母親も十数組程度、受け入れる計画です。また、これと並行してバゴンシーラン地区およびゴミ山「スモーキーマウンテン」で名高いパヤタス地区にて、およそ500世帯をめどに食糧、生活衛生用品、毛布、蚊帳などの物資提供を行うため調整を行っています。

 

バゴンシーラン地区、川沿いの家は台風で破壊された

 

あっという間に水かさが増し、家の中まで泥水が押し寄せてきました。私の家はかろうじて形を留めていますが、今週また次の暴風雨が来るそうなので、夜間はKnKセンター(子どもたちへの非公式教育のための教室)に避難して寝ることにしました。家財道具も全て流されて、明日からどうやって暮らせば良いのか・・・ (9月29日、KnKスタッフによる被害状況調査の聞き取りに応じた母子)

大規模な自然災害により、子どもたちが危機に瀕しています。
どうか皆さまのご支援を心よりお願いいたします。

近隣で唯一残った家/バゴンシーラン

KnKが元々支援している子どもの家/バゴンシーラン

台風で家が無残な姿に/バゴンシーラン

川の水位は3メートルまで上がり 付近の家を押し流した/バゴンシーラン

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