活動ニュース

パキスタン水害被災地へ日本からスタッフを派遣

2010/09/01

ジャパン・プラットフォーム
助成事業

100901_001

国境なき子どもたち(KnK)は、パキスタン水害被災青少年支援のため、9月1日に東京からスタッフの清水匡(しみず きょう)を派遣しました。
今後は現地パートナーNGO(FWA)と協力して、ハイバル・パフトゥーンハー州(以前の北西辺境州)のコヒスタン郡において約30の公立学校を選定し、学校の機能回復や教材配布など、水害により被災した子どもたちへの教育支援を行います。

パキスタンでは7月末から降り続いた豪雨により洪水や土砂崩れが発生し、被害家屋は90万軒、推定で死者数1,400人、被災者1500万人という甚大な被害をもたらしました。
国連は洪水支援として国際社会に対し、400億円の緊急資金拠出を要請し、すでに支援金が集まり始めているようですが、洪水被害の範囲は大きく、被災地への支援は十分とはいえません。

KnKが支援対象とするコヒスタン郡は、ハイバル・パフトゥーンハー州のなかでも貧しい地域の一つであり、洪水により5,000軒を超える家屋が押し流され、200人近くの死者、4万人を超える被災者が発生している地域です。
同郡では今回の洪水で100校以上の学校が被災し、6,000人以上の子どもたちが教育へのアクセスを断たれるという危機的な状況にあります。

KnKは、2005年より、ハイバル・パフトゥーンハー州において、現地パートナーNGO(FWA)の協力のもと、地震被災者支援として青少年への教育支援、生活支援、及び被災した学校の再建支援を行っています。
今回の支援活動においても、FWAとの連携のもと水害被災青少年支援として教育支援を行います。

【支援内容】
パキスタン北西部に位置するハイバル・パフトゥーンハー(Khyber Pakhtunkhwa)州コヒスタン(Kohistan)郡において、洪水被害を受けた学校に対し、仮設テント及び学用品、学校資機材を配給し、教育活動の再開が可能となるよう支援します。
これら仮設テントでの学校活動の再開により、被災した子どもたちが教育へのアクセスを取り戻せるよう促します。
【支援対象】
コヒスタン郡で被災した子どもたち 約3,300名
寄付する

被災した子どもたちを支えるため、緊急支援にご協力ください
パキスタンの洪水被害は国土の5分の1に達し、1540万人~2000万人の被災者のうち600万人が子どもと推定されています。
2005年のパキスタン大地震からの復興半ばに、再び人々を襲った災禍。今後も被害の拡大が懸念され、回復には時間がかかることが予想されます。
パキスタンはアフガニスタンやインドと国境を接し、「世界の平和と安定の要」と考えられています。平和と安定のためにも、次の世代を担う同国の子どもたちの教育が途絶えることがあってはなりません。
KnKは2005年の大地震発生以降、これまで延べ約2,500人の現地の子どもたちに対し、教育や心理ケアなどの支援を行ってきました。今回の緊急支援においても教育支援を軸に、現地パートナーとともに被災した学校施設へテントの配布などの支援を実施・継続していきます。
貧困や被災などで困難な状況にある子どもを、最も深い絶望に追いやるもの―― それは周囲の無関心です。被災した子どもたちへの温かいご支援を賜りますよう、お願いいたします。

通信欄に 『パキスタン豪雨』 とお書き添えください。

≪郵便振替≫
加入者名:特定非営利活動法人 国境なき子どもたち
口座番号:00120-2-727950

◆その他銀行口座からもご支援いただけます◆
寄付者の皆さまとのご連絡を確実なものとするため、ご利用の際は
国境なき子どもたち事務局までお名前、ご住所、ご連絡先をお知らせ願います。

※国境なき子どもたちへのご寄付は寄付金控除の対象となります。
◇詳しくはこちらのページをご覧ください◇

寄付する
寄付する
資料請求

カテゴリー

月別アーカイブ