活動ニュース

「子ども裁判」

2010/03/29
報告:FWA プロジェクト マネジャー
アミール シャザード 日本NGO連携無償資金協力
助成事業

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3月2日にシンカリのニューホープアカデミー(NHA)で「子ども裁判」の演劇が行われました。
劇のタイトルは「子どもの権利と体罰」です。
NHAでは、子どもたちが楽しみながら関心を高め学ぶことを目的に、このようなイベントが授業に組み込まれています。

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NHAシンカリの中に裁判所がセットされ裁判官や弁護士、傍聴人、証人などの役柄になりきった4年生と5年生がこの演劇に参加しました。
5年生のファイザは裁判官を演じました。マルヤムは弁護士の役を希望しました。演劇の内容は5年生のアナスが村人に頬をたたかれたsという設定で弁護士を通じ訴訟を起こすところから始まります。
子どもの権利条約では、いかなる者も子どもに体罰を与えてはならないとされています。

裁判の公聴会が始まり、弁護人のマルヤムは子どもの権利と体罰について彼女の意見を述べました。裁判官は村人になぜ子どもをひっぱたいたのか訪ねました。その後、二人の目撃者が裁判に加わり、アナスがその村人から強くぶたれたことを証言しました。
裁判官は、相手が誰であれ無作法な行いは許されず、子どもへの体罰は心の傷となり成長を妨げるので、起訴されて当然の犯罪であるという意見を述べました。
最後に、この事件は事実であるという判決がくだされ、訴えられた村人は裁判官により罰を与えられました。アナスをたたいた村人は裁判所の前で罪を認め彼女に謝罪し、二度と同じようなことはしないという誓約書を書くよう判決がくだされたのです。
このイベントで76人の子どもたちが子どもの権利や人権、そして体罰は悪いという認識を深めました。

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国際女性デー

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国際女性デーは、1975年に国連が定めた記念日で、女性たちが、社会参加のためにどのような努力をし、どこまで可能性を広げてきたかということを確認すると同時に、今後のさらなる前進に向けて話し合う機会として設けられました。毎年、世界中でこの日を記念したイベントが開催され、一般の人々にも女性を取り巻くテーマについて考える機会となっています。 KnKのパートナー団体であるFWAは3月8日、この記念日を皆に知ってもらうためにシンカリの職業訓練施設とバラコットのニューホープアカデミーの二ヶ所でイベントを行い、生徒や親族が多数参加しました。

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教師の能力開発 

毎月行っている教師のトレーニングの第三回目が2月25日にシンカリで実施され、NHA3校から教師たちが参加しました。トレーニングの内容は参加者からのリクエストによって決められました。

平和教育 / 健康と衛生管理 / 英語の筆記と発音 / 英会話

最初にコーランの朗読をし、前回学んだことを復習した後にトレーニングは始まりました。
進行役のサディアさんが第三回トレーニングの項目と目的について説明し、「健康と衛生管理」という議題からスタートしました。 「健康が第一」であるとよく言われますが、参加した教師たちもそれぞれがNHAの環境や生
徒の健康のことを非常に重要だと考えています。時折いくつかの質問が出され、最近は学校でどのような衛生管理がなされているか、また生徒に対してはどのような教育が行われているか話し合いました。またペットの衛生に関する新しいアイディアも出ました。

初日に行ったトレーニングの二つ目は、「英語の筆記と発音」に関するものでした。
これは英語の基礎に関するものです。教師たちは英語の基本的でユニークな概念について時間を割いて話し合い、母音と子音の違いについては特に集中して学びました。また、これまでは、単語の意味を調べるためだけに辞書を使用していた教師たちも、今回のトレーニングで正しい発音や文法を辞書から学ぶことができるということを再確認し辞書を使うことがいかに大事であるかということも学びました。

三番目の議題は「平和学習」です。この項目では、パキスタンと世界の状況について話し合われ、参加者によるオープンな意見交換がなされました。また、平和教育を促進するためにKnKやFWA、そして教師たちに求められる役割について議論しました。

最後に、教師たちから「平和教育」を授業のカリキュラムとして取り込むためのいくつかの提案が出されました。 最後の「英会話」はとても有意義なトレーニングとなりました。皆、英語を流暢に話すだけの素質を持っています。教師たちは、何がなんでも英語を話せるようになりたいなら、率先して英語を使うことで言葉の壁を乗り越えられるという意見で一致しました。そして、英会話を上達させるいくつかの秘訣を分かち合いました。参加した教師たちのほとんどはトレーニングの間、英語で話すことを楽しみ、それぞれの学校で自分たちがもっと英語を使い、生徒に英会話の楽しさを伝えたいと決心していました。

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