2012/03/16
報告：プロジェクト・アドミニストレーター　有澤 律子

以前のニュースでお伝えしたとおり、12月5日よりジャバルアンマンユースセンターでの2期目の事業が開始しています。本事業では、1年を4学期に分け、3ヵ月ごとに各種アクティビティを地域の青少年たちに提供しています。
先日、1学期目の成果を発表すべくプレゼンテーションデイが開催されました。青少年たちはこの3ヵ月でどのようなことを学び、成長したのでしょうか当日は、女子のスポーツクラスによるアラブ伝統舞踊、音楽クラスによるギター演奏と歌、演劇クラスによる『白雪姫』の劇がそれぞれ披露されました。
ヨルダンの降水量が最も多くなる時期に開催された今学期は、大雨や雪のために青少年たちがセンターに来られないことも多く、成果発表会までに作品を完成させられるのだろうかと心配したこともありました。しかし、そんな心配は無用であったことを当日彼らが証明してくれました。
特に、演劇クラスにおいて『白雪姫』の王子役を演じた男子生徒は、発表会2日前に足を骨折したにも関わらず、当日、見事に大役を演じ切りました。彼の責任感と成果発表会への強い思い入れを見たように思います。彼だけではなく、参加した全ての青少年たちの一生懸命な姿勢は、見ている私たちの心に響くものでした

演劇クラスの生徒たち

また、今回は成果発表会で美術クラスの作品の販売も開始しました。それぞれの作品の価格は材料費を目安に設定され、決して高いものではありません。自分の作品を誰かが買ってくれることで、青少年がさらなる自信をつけることを目的としています。販売はユース／コミュニティプログラムの生徒と現地スタッフが担当し、各作品の説明を熱心にしていました。成果発表会に訪れた青少年の家族や友人たちも、色鮮やかなビーズアクセサリーやアイディアの詰まった各種作品を一つひとつ丁寧に見ていました。 売り上げは全て各アクティビティの活動費として使われます。

美術クラスの作品の展示および販売風景

展示された美術作品を見る来場者

女子スポーツクラスによる
ヨルダン伝統舞踊の披露

音楽クラスによるギター演奏

最後には、各クラスの優秀だった生徒の表彰が行われ、成果発表会は大盛況のうちに終わりました。 3月からはまた新たな学期が始まります。日々学び成長していく青少年たちが、今度はどんな成果を見せてくれるのか、期待が高まります。彼らがより充実した学びの場を持てるよう、スタッフ一同、より一層のサポートをしていきたいと思います。

表彰された生徒と派遣員