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世界の女児の問題-僕が考える事:2012年友情のレポーターが論文コンテストで優勝!

 

国際ソロプチミスト東京-広尾が主催する、第9回東日本リジョン・ユース・フォーラム論文コンテストにおいて、2012年に友情のレポーターとしてフィリピンを取材した吉川拓樹くん(三重県在住/15歳/取材当時12歳)が優勝しました。

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さらには、2014年にヨルダンのシリア難民キャンプを取材した太田成美さん(愛知県在住/15歳/当時14歳)が準優勝というW快挙を果たしました。

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2人は、友情のレポーターとしての海外取材経験を生かして「世界の女児の問題」というテーマに真摯に取り組み、論じたことが高く評価されて今回の受賞に至りました。

 

受賞コメント

吉川拓樹くん 「やったー!」

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太田成美さん 「入賞できて、とてもうれしいです」

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2人の論文をぜひお読みください。

 

世界の女児の問題―僕が考えること

吉川 拓樹/2012年春休み 友情のレポーター
 
今、発展途上国の抱える様々な問題のうち、教育のあり方も問われている。これらの国々 では、多くの女性が十分な教育を受けられず、女性の識字率が男性を下回っている。 なぜ、女性と言うだけで教育を受けることができないのだろうか。 一つには貧困の問題がある。僕は3年前、NPO法人国境なき子どもたちの友情のレポーターとしてフィリピンに行き、その貧困の現状を見てきた。現地である少女と出会った。彼女 は小さな花をつなげた飾りを、夜のガソリンスタンドで売っていた。明日生きていくお金 を手に入れるために夜遅くまで働く彼女には、教育を受ける以前に、働かなければ生きて いけないという現実が重くのしかかっていた。また働いて得たお金が男子に優先的に使われ、結果女子の教育が後回しにされるという事態にもなっているそうだ。(1) 次に、宗教の問題だ。イスラム教を信仰する国の中には、男女の識字率に大きな差がある 国もある。ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが銃の犠牲者になったのも、 パキスタンの宗教に基づく社会通念がうんだ差別からなのだと思う。 また、かつての日本もそうだったように、社会の理解不足も女子教育が進まない原因の1 つだ。女性は家事をし、子育てをする役割を果たせばよいという固定概念が、教育など必 要ないという考えをはびこらせ、また男女差別にもつながったと思う。これは現在の日本 では出産後の女性の社会復帰の問題へと姿を変え、なお健在している。 女子教育の効果について調べると、例えば社会進出を助け収入が増える、HIV の感染予防 になるなど、その影響は多大だとわかった。その中で一番印象に残ったのが、「夢が持てるようになった子が増えたこと」だ。夢は、人を強くしてくれる。夢は、生きる力、希望 を与えてくれる光なのだと思う。フィリピンでのインタビューで、たくさんの子に夢を語ってもらった。その時の眼の輝きはとてもすごかった。フィリピンの未来が明るい方向に向 かうという確信がわいた。(2) しかし、僕は「日本に住んでいて男女差別を感じたことがあるか」と聞かれたら、「ほとんど感じない」と答えるだろう。時々「女子だったら得するだろう」といった小さな差を 感じたことはあるが、「教育を受ける機会」といった人生を大きく左右するような差を感じたことはない。 そんな僕ができることは、事実をより深く学ぶことだと思う。僕は、たった15年しか生 きていないし、まだ知らないこともたくさんある。まずは、事実を知ることだと思う。僕 の学校は、Super Global High School に指定されていて、世界の諸問題について学び、意 見を交換し、考えを深めあって発信していく活動をしている。そういった活動の中で、世 界の女児問題を取り上げ、学びあいながら、発信していきたい。このような活動を通して 支援の輪を広げ、教育を受けられない人々を少なくしていき、将来、世界の人々の真の平 等を獲得するための担い手の一人になりたい。
 
参考資料
(1) ユニセフ「世界子供白書」およびユニセフ T•NET 通信「女子教育の現状」公益財団法 人 日本ユニセフ協会 学校事業部 http://www.unicef.or.jp/kodomo/teacher/pdf/sp/sp_54.pdf
(2) ルーム・トゥ・リード 「女子教育プログラム」 http://japan.roomtoread.org/our_programs/whatwedo/girlseducation.html

女子教育の在り方 女性の可能性の広がり・社会の発展に向けて

太田 成美/2014年春休み 友情のレポーター
 
中東地域など、女子教育に対する意識が低い地域がある。そして、その原因は、イスラム 教の教えが男尊女卑を思わせるようなものであることが大きい。でも、だからと言って女 子教育が推進されないのは、その国にとっても、人々にとっても、社会の発展の担い手を 生み出せず大きな損であると思う。 今、日本では女性が活躍する場が展開されつつある。女性が選挙に活発に立候補する場面 を最近目にするが、実際立候補者における女性の割合は、過去 20 年で 3 倍以上に増えて いる。(1) 学級での討論会で、誰も考えつかないようなことを発言するのも女性が多い。女性には、 男性にはない柔軟性や発想力があると思う。これまで表舞台に現れなかった女性が社会で 活躍することで、社会全体も発展していく。だから、女子教育がなされなければ、そういった女性の能力は活かされずに、埋められたままになる。教育とは自分を高めるものであり、 老若男女を問わないもののはずだ。 では、女子教育が人々の間で「当たり前」と認識されるには、どうしたらよいだろうか。私は、 女性が社会で活躍できる場所を多く作ることが、女子教育の推進につながると思う。 女性の能力が認められる場が多くできれば、人は女性の必要性を感じ、女性は男性と平等 であることに気づく。そして、女性の可能性を広げようと、女子教育がなされるはずだ。 現在女性が虐げられている地域では、今はまだ女性が政治に口だしをしたり、男性と共に 外で働くことができなくても、家事などで養われた技術を使って、何か行動を起こすこと ができるかも知れない。実際、例えば女性が教育を受け、より良い仕事に就けるようになると、それまで夫の収入のみに頼っていた構図が変わり、女性の家庭内での発言力向上、 または家庭内の「暴力にただ耐え凌ぐ」のではなく「暴力から逃れ自立する」という選択 肢も生まれ、女性の権利向上にもつながるという。(2) 私は、NPO 法人国境なき子どもたちの友情のレポーターとして、ヨルダンにあるシリア難 民キャンプを訪れたことがある。そして、そこに建てられた学校で先生の話を真剣に聞いたり、積極的に手を挙げて発言している女の子たちの姿を目にした。また、その学校に通っている女の子は、「自分は将来医者になりたい。放課後、勉強するのが楽しい」と話していた。 きっと彼女なら難民キャンプを経て医者として活躍し、同年代や次の年代の女子たちに「教 育による可能性の広がり」を伝えることができると思う。 全ての子どもは、無限の可能性をもっている。その可能性を引きだしてくれるのが教育だ。 難民という厳しい状況にあっても、教育を受ける権利、将来を夢見る権利は男女ともに守られなければならない。女子教育がなされることは一人でも多くの人の役に立つ人材を生 み出し、社会が豊かになることにつながると私は信じている。
 
参考資料
(1) 時事ドットコム「衆院選・女性立候補者の推移」 http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_election-syugiin090818j-10-w360
(2) ケア・インターナショナルジャパン http://www.careintjp.org/study/01.html

 
【友情のレポーターとは?】
 

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