活動ニュース

村にバイク修理のお店を

2011/06/28
報告:プロジェクト・コーディネーター 小坂井 真季

KnKカンボジアで生活している子どもたちの中には、学校へ通っている子もいれば職業訓練を受けている子もいます。現在「若者の家」で生活している子どもたちの中では、センター内ではラタン家具、絹織物、縫製を学び、センターの外では車修理、バイク修理、料理等の訓練を受けています。訓練により技術を身につけ、自立した生活を送ることができるよう皆一生懸命に学んでいます。

110628_01

今回は、バイク修理を学んでいるファルを紹介します。ファルは17歳。お父さん、お母さん、そして6人の兄弟と14歳まで一緒にシェムリアップで生活していました。両親とも農作業の手伝いをして生計を立てており、シェムリアップ内を頻繁に移動する生活を送っていました。

14歳の時、ファルはタイで働く決心をしました。貧しい家族をサポートするため、タイの建設現場で働くことにしました。タイでは、1日200バーツ(約500円)を稼ぐことができましたが、タイに来て2週間で警察に不法滞在で捕まってしまいました。

タイの刑務所では、約2ヵ月生活をしました。刑務所では、約300人が一つの部屋で生活をし、毎日息苦しさを感じていたそうです。部屋にはトイレは一つしかなく、衛生的にも厳しい環境だったそうです。

110628_02

両親はファルが刑務所で生活をしていたことを知り、ファルにそのようなつらい思いをさせたことを申し訳なく思い、2度とファルをタイに行かせたくはないと語っています。

その後ファルはポイペトにあるNGOによりカンボジアに送還され、2010年3月にKnKの「若者の家」にやってきました。「若者の家」では毎日おいしい食事をとることができ、自宅と同じ環境で生活できることを幸せに感じていると語っています。

ファルは数ある職業訓練の中から、バイク修理を選択しました。バイク修理を選択した理由は、自動車修理に比べて場所を取らず、開業も比較的簡単に行うことができるためです。

ファルは毎日朝7時から夕方5時まで、バイクの修理を学んでいます。ショップのオーナーに尋ねたところ、ファルは仕事の覚えが早く、とても熱心に訓練を受けており他の訓練生の良い見本だそうです。職業訓練を開始して8ヵ月余りですが、ファルはほぼすべての修理技術をマスターし、最近では忙しいオーナーに代わり直接お客さんとやり取りをしています。

そんなファルの将来の夢は、両親が住んでいるシェムリアップの村でバイク修理のお店を開くことです。ファルの村ではバイクを持っている人が多いのですが、バイク修理ができる人がいないそうです。将来はバイク修理のお店で成功して、家を建てて両親と一緒に住むことが目標です。

110628_03

その日を目指して、今日もファルは訓練に汗を流しています。

 

寄付する
寄付する
資料請求

カテゴリー

月別アーカイブ