活動ニュース

“未来をつなぐ夢はさみ” 第2弾

2009/07/15
報告:KnKネットワーク・カンボジア プロジェクトマネージャー スレイ サカン

昨年に引き続き、今年もヘンケルジャパン株式会社シュワルツコフ プロフェッショナル事業本部の社会貢献の一環として、日本の美容師さんによる美容職業訓練“未来をつなぐ夢はさみ”が行われました。今回トレーナーとして派遣されたのは、名古屋の㈱岩井文男美容室の田中英里さんと大阪のHair’s Gallaryの藤井裕士さんです。

トレーニングには若者の家で生活する青少年と近所で暮らす貧困家庭の青少年の計16人が参加しました。参加者たちは現在美容師の職業訓練を受けていたり、もうすでに美容院で働いていますが、日本の高度な技術を学びたいという意欲の強い子たちばかりが集まりました。

はさみの構え方は美容師の基本です。

はさみの構え方は美容師の基本です。

訓練の道具や薬品などはヘンケルさんが 日本から持ってきてくれました。

訓練の道具や薬品などはヘンケルさんが
日本から持ってきてくれました。

トレーナーのお二人は実際にお手本を見せながらの説明もとても分かりやすく、子どもたち一人ひとりに丁寧な指導をしてくれました。子どもたちも慣れてきたのか2日目には積極的に質問がでてくるようにもなりました。

さすが先生。流れるようにカットします。

さすが先生。流れるようにカットします。

参加者一人ひとりに指導してくれました。

参加者一人ひとりに指導してくれました。

最終日には全員に修了書が渡され子どもたちの将来への自信へとつながりました。5日間という短い期間でしたが、トレーナーのお二人との別れに涙する子もいました。 最終日、修了書を手にして記念撮影。 先生たちとも仲良くなれました。

最終日、修了書を手にして記念撮影。

最終日、修了書を手にして記念撮影。

先生たちとも仲良くなれました。

先生たちとも仲良くなれました。

トレーナーお二人の感想

田中 英里さん((株)岩井文男美容室)

感想ですが、単純に一言で言うと胸がいっぱいです。
本当に今回「未来をつなぐ夢はさみ」に参加させていただき、なんだかすごく心が満たされる感じで、子どもたちが 単純にカットが出来るようになったり、一生懸命言葉も分からないのに質問してきたり・・・ひたむきな姿に感動しました。
私とは全く比べようもないいろいろな過去を背負っているのに、子どもたちとても明るくて私なんかよりずっと強く生きていて逆に私が学ばされました。

090715_009

日を追う事に、子どもたちもカットもうまくなり、子どもたちともコミュニケーションがとれたり、子どもたち同士も仲よくなっていき日を追う事に笑いが耐えない授業になりました。
言葉が通じなくても笑い声が私達を元気づけてくれて、意味が分からなくても自分達も笑っていた気がします。

確かにカンボジアは貧しい国かも知れませんが、子どもたちは心が豊かだなと、思いました。 ものがあふれている私達の方が、何か温かいものを忘れてしまっている気がしました。

日々、私はお客様に喜んでいただいたり、スタッフの為に考えたり、会社のことを考えたり・・・友達であったり・・家族であったり・・・自分の周りの人が喜んでくれることでこの仕事のすばらしさを感じていました。 でも今回で、言葉が通じなくても子どもたちの力になってあげられることに本当にいい仕事だな・・と思いました。

「未来をつなぐ夢はさみ」、このプロジェクトに出会えたことに感謝すると共に、シュワルツコフ、国境なき子どもたちの皆様に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

井 裕士さん(Hair’s Gallery)

今回のカンボジアでの旅は僕の人生の中で大きな経験になりました。
カットを教える事で生きていく上での力になりたいという気持ちで行ったのですが、逆に僕が与えられた事の方が多かったと思います。 いろんな過去を背負っているとは思えない笑顔を見せ、真剣な表情で取り組む子どもたちには、人が失ってはいけない1番大切なものがありました。

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KnK事務局長のドミニクさんとの会話の中で心に残った言葉があります。
「世界の中で数人の子どもたち救う事にどれだけの意味があるのかと言われるが、数人の子どもたちにチャンスを与え、そこからお互いに得るものには大きな意味がある」 この活動によって子どもたちはチャンスと経験を得て、僕達は人の大切なものを得る事が出来ました。

美容の素晴らしさを伝える事で、繋がりがうまれ、お互いが成長していく事のできるこの活動をもっと広めていきたいと思います。

こちらもご覧ください。 未来をつなぐ夢はさみ 第1弾

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