スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

サマーアクティビティで学ぶ規律や道徳

こんにちは。シリア難民支援プロジェクト・コーディネーターの福神です。

ザアタリ難民キャンプでのサマーアクティビティは、8月30日のパフォーマンスデーをもって終了したのですが、今回は、サマーアクティビティをちょっと違った視点からお伝えしたいと思います。

私たちが提供する活動では、普段の授業から、規律や道徳を学ぶこと、また自分自身について考えることも大切にしています。今回は、夏休み中に垣間見えた、そんな活動についてご紹介します。

まずはこちらから。

「きちんと並ぶ!」

バハレーン校では、サマーアクティビティに来た子どもたちは、時間になるまで校内に入らずに、ゲートの外で待っています。時間になると教員が迎えに行き、整列して教室に移動します。

アブダッラー先生の掛け声に合わせて、きちんと列を作り、足並みを揃えて教室に向かう男の子たち。こうして移動することで、校内で他の活動をしている団体や、会議をしている公立校の先生たちの邪魔になりません。

人前で歌を歌う時にも、きちんと整列をします。

アブドゥルラヒーム先生とファトヒ先生が目を光らせる中、パフォーマンスデー用の練習では、いつもきちんと並んでいました。

お兄ちゃんについてきた小さな男の子も、1番前でしっかり並んでいますね。

「発言をするときは、手を挙げる!」

元気いっぱいの子どもたちは、すぐに発言をしたがるのですが、発言をしたい人は、まずは手を挙げて、先生に指されたら答える、ということを身に着けます。

「友だちの発言を聞くときは、静かに聞く!」

「授業中は席に着き、静かにする!」

男の子たちは腕組をしていますが、これは日本でいう「手はおひざ」のような感じで、静かに着席していないといけない時のアラブ式のポーズです。

「静かに着席する」 簡単なことに思えても、元気いっぱいの男のたちにとっては難しいこともあります。

そんな時は、先生が「静かにできるよねー?」「ちゃんと座っていられるよねー?」と声をかけます。

また、元気があり余っている時には、あえて体を少し動かすようなゲームをすることも。よくやるのは、着席・起立ゲーム。先生の「着席」「起立」の声に合わせて、席に立ったり座ったりをします。先生は、声と同時に手も動かすのですが、手と声が一致していないことも多く、間違えて立ってしまったり座ってしまう子どもたちが可愛らしいゲームです。

ゲームの後、「みんな、もう静かにできるよね?」と声をかけると、子どもたちはきちんと静かに座ります。

男の子に比べると、女の子の方が、すぐに静かに着席できるのは、日本もシリアも同じでしょうか?

演劇の時間には、道徳や自分自身のことを考えられる題材を選びました。

ライオンやキリンが登場するパペット劇を演じながら、挨拶の大切さや友だちとの接し方について学びます。

こちらは、将来の夢について演じる女の子たち。パフォーマンスデーの様子です。

祖国を追われたシリアの子どもたちにとって、将来の自分を想像することは、勉強を続ける目標や希望になります。自分のことを考えて、未来に思いを馳せること、そんな時間を夏休み中に持ってもらおうと、演劇では将来なりたい自分を演じてもらいました。

最後に、こちらは出席カードです。

色画用紙とリボンで作った簡単なカードですが、名前を書き、サマーアクティビティに来た日にはシールを貼りました。出席カードを作ることで、教員たちも子どもの名前と顔を覚えやすくなりました。

学校に来て、並べられたカードの中から自分のカードを探したり、教員が配ってくれるカードに「今日のシール貼ってー!」と言ってくる子どもたちや、シールの数を数えて嬉しそうにする姿が可愛らしかったです。

こんな風に、サマーアクティビティでは、勉強や遊ぶ以外にも、子どもたちがさまざまなことを学んだり考えたりできるように工夫をしました。子どもたちの吸収力は、私たちが思っているよりも大きく、私たち教員やスタッフも、どんな工夫をしようかと悩んだり相談し合ったり、一緒に学ぶことが多い夏休みになりました。

※ザアタリ難民キャンプにおける夏休みの課外授業は、クラウドファンディングにお寄せいただいた皆さまからのご寄付で実現しました。深く感謝申し上げます。

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