スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

ザアタリ難民キャンプ 夏期アクティビティが始まりました

こんにちは。シリア難民支援 現地事業総括の松永です。

7月17日まで行っておりましたクラウドファンディングでのご協力のおかげを持ちまして、今週から、夏期アクティビティを開始することができました。

ここ数日、ヨルダンはまた、日中の温度が37,8℃と暑くなっています。

久々のザアタリキャンプもいつもの夏と変わらず、からからに乾いた、暑い夏が続いていました。

6月の半ばから夏休みになるヨルダンの公立校、ザアタリキャンプの公立学校も同じスケジュールなので、アクティビティを行う学校の教室も、しばらく使っていませんでした。

準備の日、久々に教室に入ります。

教室の扉も窓も、しっかり閉めておいたはずなのに、たった2ヵ月弱で部屋中が砂だらけ。先生たちやスタッフは掃除をしようとするのですが、もう洗い流さないと掃除できないほどでした。学校の管理をしてくれているUNOPSのスタッフと一緒に掃除をします。

準備の日、教室の外では下水の配水管を通す工事をしていました。

先生たちは既に、子どもたちに夏期アクティビティの連絡をしてくれていましたが、少し不安そうな顔をしています。こんなに暑いのに、子どもたちはやってくるのかしら、、、と教室の窓から茶色い景色を見ていました。

開始当日、どれぐらい子どもたちがいるんだろうか、こちらも不安になりながら教室に入りました。

教室では、準備した椅子にいっぱいの子どもたちが待っていてくれました。午前中は女子シフトなので、女の子たちがみんな、どんなことができるのか期待いっぱいの顔で座っています。

初日は登録日と決めていたのですが、みんな、今日は何をするの?と訊いてきます。教室の棚や事務机の上に置いてある色紙やはさみを使って、すでに工作を始めている子たちもいました。

何をしたい?と訊いてみたら、歌を歌いたい!!と答える子がたくさん。

そこで、音楽の先生がタブレ(アラブの太鼓)を持ち出して前学期に習った歌を歌ってみることにしました。

さすが勉強しただけあって、一つの歌が終わると、次はこの歌がいい、とリクエストに曲の題名もたくさん出てきます。

初日に来た子たちには自分たちの名前の切り紙をつくってあげようか、と先生たちと話をしていたので、歌を歌いながら名前の切り紙を作って、一人一人にプレゼントしました。結局みんなの分は作れなかったので、来週また来たら、作ることを約束します。

先生たちが練習で作った切り紙。自分の子どもの名前で練習していました。

午後の男子シフトでは、元気のありあまった男の子たちの一群が、教室に駆け込んできます。始まる時間の随分前から、椅子に座って自分の名前カードを作っている子もいました。

夏休みは何をしていた?と訊いてみると、ずっと寝てた!という大きな返事。それから、キャンプ内でも夏休みの補習授業があるので、それに参加していた子、また英語の勉強をしていた子、おうちの手伝いをしていた子、さまざまでした。

登録が済んだので、何をしたいか訊いてみたら、やはり歌を歌いたいというリクエスト。

みんなで手拍子を打ちながら、大きな声で楽しく歌います。少し暑いのか、元気がない子たちも居たのですが、先生が「あれ?声が聞こえないなぁ」と云うと、うわっと大きな声で、歌いだします。歌うと子どもたちの顔がまた、どんどんと生き生きしてくるのが、歌の魔法です。

歌の後には、簡単なゲームもして、たっぷり遊んで、子どもたちは帰っていきました。

椅子取りゲームをする男の子たち

夏の盛りの暑いザアタリキャンプでは、子どもたちがやってくる時間はすでに、一番暑い時間にさしかかっています。帽子をかぶって、汗をかきながらやってきて、しばらくぼんやりする子も居ました。水を飲んで、一息ついて、友だちとやっと、久々の挨拶をして、だんだん顔が生気を帯びてくる様子をみながら、子どもたちが来られる場所を作れてよかった、と心から思いました。

アクティビティや友だちと時間を過ごすことを楽しみにしているからこそ、やってきます。

代わり映えのしない、暑いキャンプの中でも、きらきらした、はじけるような期待を胸にやってくる子どもたちに応えられるよう、またこれからいろいろなアクティビティをしていきます。

※ザアタリ難民キャンプにおける夏休みの課外授業は、クラウドファンディングにお寄せいただいた皆さまからのご寄付で実現しました。深く感謝申し上げます。

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