スタッフ日記 認定NPO法人国境なき子どもたちブログ

初めて訪れた岩手

2015/04/08

スタッフ日記をご覧の皆さま、初めまして。昨年8月より広報担当として東京事務局に勤務しております岡田です。最近のお天気は春らしく暖かくなったかと思えば突然冬の寒さに戻ったりして、体温調節が大変です。皆さま、くれぐれもご自愛ください。そして新しい季節に気分も変えて頑張っていきましょう。

 

さて私は3月末に、KnKの支援地である岩手県へ出張に出かけました。震災以来ずっと気にかかっていた場所なのに岩手を訪問したのは今回が初めて。

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気仙沼から入って、陸前高田市、大船渡市、釜石市、大槌町、山田町の海岸沿いを行ったり来たりしましたが、何といっても、その風光明媚な海の美しさに胸を打たれます。誰だったか、東北のある男の子が「僕は津波にあっても海が好き」と言った言葉を思い出しましたが、その子の気持ちがよく分かりました。

この辺りのリアス式の海岸線はクネクネしていて右に見えていた海が突然左に見えたりして方角が一瞬分からなくなります。外海がなかなか見えない場所もあって「どうしてココに津波が来たの?」と不思議に思うくらいですが、海と湾の狭い入口のところで潮の流れがいっきに勢いを増し、十数メートルの黒い壁となって家々に襲いかかったそうです。

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上の写真は、1234名の方が犠牲となった大槌町の様子です。手前に開いている本の写真は震災前の町の様子。震災直後はもっともっと酷い状況だったと思います。

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今は整地のための作業が必死に行われています。こういった場所は岩手の各地に見られます。海からの強い風が吹き土ぼこりがたつ中で作業をされている方々に「お疲れさまです!」と心の中で声をかけました。

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こちらは隣町の山田町のグラウンドで見かけた、野球少年団の交流試合の様子です。やっぱり子どもがのびのび体を動かす姿、何かに一生懸命に打ち込む姿を見られるのは、心から嬉しい!こんな光景を東北でいっぱい見られるようになるといいなと思います。

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最後に陸前高田市から少し。子どもたちから「勉強バス」と慕われている「走る! KnK子どもセンター」は今日も快調に走っています。バスに通う子どもたちは皆、進学・進級して新学期を迎えることができました。

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子どもたちの校庭は、今でもこんな感じで仮設住宅と駐車場になっています。

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それでも、子どもたちは元気!

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岩手スタッフに見守られながらイキイキしています。

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(これは、バスに描かれていた日本国中の人気者。)

 

たった3日間の出張でしたが、これまでニュースやKnKスタッフの報告でしか知らなかった東北の地を実際に訪れることができたのは、とても貴重な体験でした。夜は仮設住宅に泊まらせてもらい、特に家族で4年も暮らしていらっしゃる方々にとってどんなに狭くて不便かを知りました。今回の経験を思い出しながら、岩手の方々のお気持ちを考えながら、東北支援の広報を頑張っていきたいと思います。

 

広報担当
岡田茜

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