活動ニュース

ワークショップ開催

2010/03/24
報告:プロジェクト・コーディネーター 岩城 美奈子

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2月22日、23日の2日間に渡り、事業地のある村を取りまとめるコミュニティ・ウォッチ・グループ(CWG)に対するワークショップが開催されました。事業地ではチルドレンセンターにて教育支援を行っていますが、CWGメンバーは主に各村でのセンターへの視察を通して、提供する教育の質の改善に取り組んでいます。
今回のワークショップで取り上げたテーマは「子どもの権利」と「児童労働」で特別講師がワークショップを開き、CWGメンバーは1村につき4名、5村合計20名の参加がありました。

ワークショップスタート

ワークショップスタート

まずは一人ひとりの自己紹介から

まずは一人ひとりの自己紹介から

子どもの権利に関するワークショップでは、まずCWGメンバー一人ひとりにカードが手渡され、そこに子どもの権利とは何であるかを記入、のちにそれぞれが発表し意見交換を行いました。

渡されたカードに意見を記入

渡されたカードに意見を記入

記入したカードを回収

記入したカードを回収

カードを読み上げ意見を交わしていきます

カードを読み上げ意見を交わしていきます

熱心に耳を傾けるCWGメンバー

熱心に耳を傾けるCWGメンバー

交わされた意見の中には、子どもの権利とは子どもたちに然るべきときに教育を受ける機会を提供すること、適切な環境で遊ぶ機会があること等が取り上げられ、活発な意見交換が見られました。その他、この意見交換において真剣に議論が交わされたのは、児童労働に従事しない環境を子どもたちに提供すること、というもので、そこから児童労働に関するトピックに焦点が絞られていきました。講師の指揮のもと、児童労働に関する議論としてこの原因を詳しく追究していくために、以下の課題がCWGメンバーに与えられました。

(1)児童労働とは何か?

(2)何が原因で児童労働が起こるのか?

(3)児童労働が起こる3つの主な理由

(4)児童労働が起こる3つのその他の理由

メンバーのグループ分けを行い、各グループ内で課題を話し合うグループディスカッション形式が取られ、それぞれのグループの中で意見が交わされます。

グループディスカッションで意見を交わすメンバー

グループディスカッションで意見を交わすメンバー

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ディスカッション後はそれぞれのグループに模造紙が配られ、議論した内容をまとめた後に各グループからのプレゼンテーションが行われました。

グループ代表から議論した内容を発表

グループ代表から議論した内容を発表

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児童労働とは何か?という課題に対しては、子どもが家事労働や簡単な労働に従事するだけでなく、この従事によって教育を受ける時間や友達と交流する時間が奪われることが取り上げられました。児童労働が起こる原因については家庭が貧困であることが主な原因であり、両親の収入を補うためにやむをえず子どもたちも働かなければならない現状について話し合いが行われました。
その他にも児童労働が及ぼす問題として、児童労働が多く発生しているがゆえに国自体の発展にも支障をきたしていること、また両親の収入を補うためにより収入を得る手口として多くの子どもを持つ家庭が多く、結果として人口増加の問題にも発展してしまうこと等、児童労働に関する議論が深く掘り下げられました。

ワークショップの最後には総括として、講師によるコミュニティ管理・運営の方法や、事業地での視察をより効率的に行う方法についての講習が行われ、2日間に渡るワークショップが締めくくられました。

これまでの活動が計画通り進められているか講師を中心に議論するメンバー

これまでの活動が計画通り進められているか講師を中心に議論するメンバー

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ワークショップ参加後にはCWGメンバーからとても有意義な意見交換ができた、この内容を今後事業地での視察の際に活かしていきたいという声が寄せられ、効果のあるワークショップであったと確信しています。
また、何より感心させられたのはCWGメンバーのワークショップへの参加態度でした。特定の人だけが参加するのではなく、一人ひとり全員が熱心に議論に参加して意見交換を行い、講師からのアドバイスにも真剣に耳を傾ける姿からは村のリーダーとして動く責任感を感じさせられました。今回のワークショップを通じて、彼ら自身がさらに自分の役割に誇りをもち、村の生活レベルの発展に貢献してくれることを願っています。

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